受験という名の駅伝（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #激励 #駅伝

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。大晦日に大量に作ったおせち料理らしきもの？もさすがに減ってきた3日。毎年この時期、空になったお重を洗いながら、朝から箱根駅伝を見て「行け―！」などと叫んでしまう東京出身の私（当塾教室長）。皆さんもご覧になりましたか？「第98回箱根駅伝」東京大手町の読売新聞社前から箱根まで、往復約200キロメートルを10人のランナーが、自校のタスキをつないで走るというものです。今年も数々のドラマが生まれたようです。

実は私、観光でこの箱根駅伝のコースを車で上ったことがあります。近くの○○園にも泊まったことも何回かあります。だからこそ「こんなコースを走るんかい⁈」というのが本音です。♫箱根の山は天下の嶮、函谷関もものならず♫と「箱根八里」の歌にもありますが、なかなかの急勾配。アップダウンが物凄いですよ。テレビで見ていると平坦のようですが、とんでもありません。往路はトンデモナイ上り坂、復路は転がりそうな下り坂。目も回りそうです。ホント？とお疑いならぜひ直接行ってみてください。車を運転するだけでも、いえバスで景色を眺めながら、あったかいコーヒーを片手にでも結構ですから、登っていく様子を体験してください。「ここを走るんかい⁈」ということを実感として体験してください。

そこをタスキをつないで走る大学生たち、この時のためにたくさん練習を積んできたことでしょう。調子のいい時もあれば悪い時もあったことでしょう。テストの結果も同じことですよね。でも「走り続けてきたこと・頑張ってきたこと」それは間違いがないことです。その姿が選手たちの後ろに透けて見えるからこそ、誰もが熱い思いで見つめるのでしょう。また各大学の監督さんの途中の激励もまたすごいですよ。「オラー、もっと足を上げろ！イッチニイッチニ！」「お前、夏のことを思い出せ！何でもできるぞ！」「あと30秒、ピッチ上げていけ。まだまだ足りないぞ！」「後ろ来てるぞ。20秒遅れてるぞ！」

一緒に笑ったり泣いたりして厳しい練習を課してきたであろう監督さんたちも、この箱根路を走ったことがあるからこそわかることもあるのでしょう。最後の激励メッセージです。「お前しかいないんだぞ、お前が走れ！走れ走れ走れ！」その通りですよね。タスキを託されたら一人で走り切るしかない。当日にお腹が痛くなったり、発熱したらoutです。今までの努力は？自分で走ることができなければ、勝負も何もあったものではありませんよね。

受験だって同じ。いつも優しい言葉をかけて守ってくれたパパもママも、試験場に付き添って行って問題を解くことはできません。「ひとりで」志望校の試験場に入り、「ひとりで」問題を解かなければなりません。そう考えると中学受験という経験は親子ともどもの「自立の儀式」と言えるのではないでしょうか。「うちの子は傷つきやすいので、厳しいことは言わないでください。」「他の子が何か言われているだけでも気にする優しい子です。解ってあげてください。」そうかもしれませんが、ならばキビシイコースは回避してください。「おんぶ日傘で楽して笑いながら、他人に自慢できる難関の志望校に合格させてくれ」なんてあり得ませんよ！

受験の道を走っていくのはお子さん自身。たとえそのペースが親御さんが思ったよりも遅くても、親御さんたちの意にそぐわない道だったとしても、です。駅伝では途中の給水がありますが、試験会場に給水を持って行くことはできません。何もできないのです。ひとりで走っていく姿、見守ってあげてください。私たちも最後の檄を当塾で飛ばしています。どんな檄かは、当塾塾生のみ知ることです。

先程、駅伝コースを体験してみては？と書きましたが、受験生の親御さんたちも、よろしければお子さんたちの志望校の試験問題を解いてみましょう！「こんな問題を解くんかい⁈」という実感を体験するのも悪くはないですよ。親御の身勝手な押しつけが恥ずかしくなって、本当にお子さんを激励しようという気持ちになるかもしれません。そんな気持ちにはなれないという方はお子さんに直接タスキを渡す資格はありませんので、今すぐ受験という名の駅伝メンバーからは外れてください。では、また。

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