全国統一小学生テスト・年長生の親御さんへ②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia）#全国統一小学生テスト #年長生 #中学受験

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」のCMがテレビで流れていますね。少し前のバージョンになりますが、都道府県の風景を背景に元気なご当地チャイルドが「がんばるぞ！」と意気込んでいるものがありましたよね。これが実に個性的で面白い。私はそのバージョンを楽しみにしていました。

着ているものや、走り出す様子など「さもありなん」。お国柄がハッキリわかります。大学入試の18歳以上の人たちとは違った発展途上のひとたち。普段なら出会うこともないハズのこのひとたちが、一堂に集まってテストをするこの全国統一小学生テスト、このテストを真似て？というか某進学塾たちも「学力診断統一テスト」など様々な「一斉テスト」をやり始めました。集客のため。でも「年長生」を含んだこのテストは違う意義もあるようです。

前回まで当塾が年長生のテストを実施していたのは、一言「年長生が面白いから」。中学受験を下に延長した形での「集客」を狙っての「○○スクール」などと一緒にしないでください。それはさておき、年長生は面白いですね。対策授業でも、お手てを揃えて真面目に静かにしている子もいれば、「ねえねえ」とあれこれ授業に関係ないことを楽しく話してくれる子もいます。

当塾ではテスト返却の際にお子さんのテストでの様子も一人一人お伝えしていますが、中学受験をする際の「タイプの違い」の芽が、この年長生にも既に見えています。受験勉強のタイプ、と申しましょうか。中学受験の勉強を始めるのは小4から、とお考えの方が多いようです。年齢にして10歳。この頃になるとその子の「個性」がある程度、性格や資質によって決定しています。「三つ子の魂百まで」ではありませんが。

大手進学塾では30年以上前と変わらずに「一つの教室になるべくたくさんの塾生を集め、それをレベル別に細かくわけて詰め込み、クラスをより多くつくる。」という「いけすの養殖漁業」的な経営手法で成功してきました。すべては「数」ですから。けれど、人には個性があります。週テストの点数でも国語がたまたま出来なかったり、算数がたまたまよく出来たりってありますよね、でもクラス分けは総合点数。それに一喜一憂するのは親御さん、あなた達でしょ？

勉強に飼い慣らされた、既に疲労感を漂わせている小学生。テスト結果に追われ過ぎてゲームに救い？を求めているようでは、通勤電車で疲れ果ててしまい乗り過ごしてしまうどこかのオトウサンたちのよう。当塾では塾生一人ひとりに合わせて声掛けをしたり学習方針を決めたりしていますが、その際に目安となるのがその子の個性です。詳しくは後述しますが、その個性がハッキリとわかるのは何と年長生のこの頃です。

なんせ学校と言う機関の中に詰め込まれる以前の「原初のその子」をまだとどめています。それがいい悪い、とはしません。そうするのは親御さんたちですから。初めてなのに塾内をうろちょろして備品に触りまくる子、お母さんがそばにいないと泣き出しそうになる子、しがみついてお母さんから離れずにいる子…いやあ、面白い！

もちろんテスト当日はテストの決まり厳守ですが、そのテストの最中も「だめだよ」と言っているのに「も一度言って！」「え？え？」という子もいれば、「じーーーーーっ」と何にも書かずに問題用紙を見ているだけの子も。声をかけてもやっぱり「じーーーーー」…でもテスト結果は容赦なくやってきます。どうか年長生の親御の皆さん、テスト結果のみで一喜一憂なさらぬように。その時のお子さんの様子を塾にお聞きになってください。○年後、いえいえ既にお子さんの人としてのホンネが見えているようです。

その個性を中学受験でどう生かすか、どのように受験勉強を進めていくか、それをお考えください。いけすの中に束ねないでください。くれぐれもこの世代から「偏差値」「順位」でお子さんを束ねないように。では、また。