全国統一小学生テスト・5、6年生の親御さんへ③（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #中学受験 #算数

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。ちょっと前までの暑さはどこへやら、朝晩はめっきり涼しくなってきました。場所によっては「涼しい」を通り越してもはや「寒い」ようですが、体調を崩さないよう気をつけてください。このご時世、熱を出しただけでも大事になりますからね。さて、今回は5・6年生の算数について。「全国統一小学生テスト」は100％中学受験向けという訳ではないとはいえ、これだけの「公開テスト」の受験層はやはり中学受験層がメインであることは間違いありません。ですので、ここからは中学受験層について話を進めていきます。

5年生、6年生ともに算数の問題構成はほとんど変わりません。大問1は計算問題、大問2は基本レベルの短い文章問題、中盤は中学受験の標準的なレベル、最後の方は応用レベルの問題と続いていきます。計算問題でも正答率がばらついたり、後ろの問題でも(1)は解きやすいものもあったり、多少の凸凹はありますが、大雑把に言えば順に「易→難」と問題が並んでいると考えて差し支えないでしょう。

少なくとも中堅レベル以上の中学受験をしようと言うのなら、大問1・2は全問正解が必須。ここまででほぼ半分の配点がありますが、計算ミスなどもっての外。大問2でも誤答したものは「単元の基本に穴がある」と認識すべきでしょう。「ちょっとしたミス」と片付ける残念なお子さんもいますが、このレベルでミスをするようではいけません。このままでは、入試でもその「ちょっとしたミス」を連発して撃沈することになるでしょう。今すぐに認識を改めましょう。

中盤の問題も、中学受験としては決して難度が高いとは言えません。名の通った進学校を目指すのであれば、この辺もしっかり攻略したいところ。数論、割合、速さ、図形、場合の数といった中学受験の「定番」が出てきます。少なくとも「大問丸ごと全滅」は避けるべきで、それをやらかしているうちは「まだまだ単元勉強が不十分」ということ。さらに上位を狙うには力不足であると考えましょう。

上位～難関校志望というお子さんにとっては、終盤の応用問題こそが勝負の場。簡単に諦めて白紙にしているようではその層では勝ち抜けませんよ。まずは8割（120点）を、次に9割（135点）を目標にしてください。不得手な問題で(2)(3)は無理だとしても(1)だけは得点する、というような粘り強さも不可欠。後半に十分な時間を残すために前半はさっさと片付けるスピードも必要でしょう。

これらは一朝一夕に身に着くものでもありません。わからなければすぐに「解答」を見てわかったつもり、ではダメ。自分で考えて、自分で間違いを見つけて、自分で修正して、その問題の中にある「思考の流れ」を体で覚える勉強をしましょう。これは決して単なる「暗記」ではありません。尤も、基礎知識の暗記すら覚束ないのであれば話にもなりませんが。

現時点での自分の力がどこにあるのか、謙虚に結果を受け止めるには「全国統一小学生テスト」は必要十分な内容を持ったテストです。しょーもないイチャモンを言ってるヒマがあるのなら、軽く満点でも取ってみな…とは言い過ぎでしょうか。では、また。