全国統一小学生テスト・3、4年生の親御さんへ②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #3年生 #4年生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。長年、全国統一小学生テストをやっていますが「『こんな問題やったことがない』『こんな文章読んだことがない』だからテストができなかった」と負け惜しみ？の弁を垂れ流す親御さんがホントに多いですね。「自分でやってみよう」「教えてもらうのは悔しい」という心構えは、少しでもお子さんにありますか？「わからなかったらスグに答えを教える」ことだって、子どもが可哀想だから…という姿勢では、そりゃ「やったことがないからできなかった」等という「できない理由」なんていくらでも見つけることができるでしょう。でも、今からの世の中はそんな言い訳ははまったく通用しなくなってきます。

今の親御さん世代までは「このテストの対策のためにはこれだけ！やればいい。」というノウハウが存在しました。中高の中間・期末テストで前年の問題をなぞって「いい点が取れた」ように。大学入試改革はそんな過去の価値や概念を木っ端みじんにすることでしょう。今の小学生が生きていく時代は、そしてそれに向けての各試験は二極化を進めていくものに間違いないからです。

さて、マークシートへの記入となる3年生は算国の2教科。試験時間は各35分。国語から見ていきましょう。まずは語句問題ですが一問一問熟考しているヒマはありません。しかし、問題そのものは決して難しくはないのです。そこをお忘れなきように。文章読解の問題ではまず、扱われている素材文。村上春樹などが出ることは勿論ありませんが「長い」です。設問も「長い」。課題図書を読破する程度の読書力は要るようです。記述ではないからあてずっぽうで何とかなるかも…と思っていても、この国語なんぞは、大学入試センター試験の様な選択肢となっています。主人公の気持ちを単純に「～だから」とは処理していません。文法的にも主語・述語・修飾語・接続語等を使っての論理的な文章。普段から「あれ取って」「これ欲しい」等というような会話に慣れている子どもたちには、こういう文章がまるで外国語のように映るようです。読むだけでも「メンドクサイ」らしいのです。

算数は基本的な計算問題の他に、図形などのやはり基本問題、そして応用問題です。成績表返却時によくきかれるのが「空間認知力を育てるにはどんな学習がいいのでしょうか？」後半に出てくる図形の応用問題を指しているようなのですが…ふむ、でも、お子さんの答案はまっ白ではないですか？手を使って、まず書いてみる作業はなんてしていませんよね。スグに諦めて、最後まで問題をしっかり読もうとしていないのではないですか。時間がなくてできなかった…ならば前半の基本問題を瞬殺して下さい。そのくらいの学力を試されているとお考えください。いずれにしても「わからなかったら、すぐに誰かに答えを教えてもらって『わかった』と言っておしまい。」という姿勢では、空間認知力どころか基礎学力すら覚束ないことでしょう。「自分で考える」これがすべての土台です。

この3年生、テスト監督をしているとみえてくるのが「明らかに諦めている子どもたちの層」。「あ、もう無理～」というカンジで試験時間がまだ残っているのに、パタッと問題用紙を閉じています。最初の1番の計算問題で既に手が止まっています。計算問題と言ってもかけ算・割り算の単純なものばかりではもちろんありません。計算の工夫を必要とするものもあります。子どもたちからすれば「こんなの学校でやってないモン」そう、普段の小学校の学習だけでは確かに「諦めてしまいたくなる問題」が小3を待ち受けています。

でも、甘い！と言わせてくださいね、あなたたち。算数と国語の後半の問題など「見ただけで無理～」と諦めてしまうあなたたち「なぜ諦めるの？」自分はデキる、と思っていたから？満点を取ったら〇〇を買ってもらえる、学校ではよくできるし「最○〇準問題集」もやってきたんだもん…でも、甘い！

小3ともなると、目に見えて学力差もつき始めます。小2でも実は学力差はつき始めているのですが、この年代になると「ギャングエイジ」反抗心と共に自我も芽生えてきます。このテストで勉強が嫌いになるかも…難しくて、解けなくて、自信を無くして、勉強が嫌いになったらどうしよう、などとお考えの親御さん、では「勉強が好きになる」ってどんなことでしょう。楽しく？笑って？ルンルン気分で負荷もなく？学習をすることですか。それこそアリエナイ！おっと、3・4年生のつもりが、3年生だけでこんなに長くなってしまったわ。3年生がある意味「分岐点」なので仕方ないわね。4年生は次回ということで。では、また。