夏期講習の「真実」に目を向けよ②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #夏期講習 #正常性バイアス

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2021/07/31 夏期講習の「真実」に目を向けよ②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #夏期講習 #正常性バイアス

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回のブログで「夏期講習で何が身に着いたか振り返ってみましょう」と書きました。親御さんの色々な声が聞こえてきそうですね。「そんなのいちいち確かめなくても、あれだけ毎日長い時間塾で勉強しているのだから、何も身に着いていない訳ないでしょう。親がそんなことを考えるなんて子どもがかわいそうだわ。」

 

「正常性バイアス」という言葉をご存知でしょうか。「バイアス」は偏見、先入観といった意味で、「正常性バイアス」とは「多少の異常事態が起こってもそれを正常の範囲内としてとらえ、心を平静に保とうとする働き」のこと。人間が日々の生活を送るなかで生じるさまざまな変化や新しい出来事に、心が過剰に反応して疲弊してしまうのを防ごうとするために必要な働きです。しかし、この働きの度が過ぎてしまうと、本当に危険な場合でもそれを異常と認識せず、避難などの対応が遅れてしまうといったことも惹き起こします。

 

先程の親御のセリフは、この「正常性バイアス」の一例ではないでしょうか。「我が子の成績が伸びる」のを願うこと自体は、親としてはまあ自然なことでしょう。問題はその後。成績を伸ばす、志望校のレベルを目指すために何をするかを考え、行動し、何度も失敗し、時には修正を加えつつ前進していく…それがあるべき姿でしょう。ところが、このセリフの「幹」になっているのは「夏期講習で我が子の成績は伸びるはず」と信じて疑わない点

 

「この夏期講習は本当に役立っているのか?そもそも、我が子も学力を伸ばすような勉強ができているのか?」と検証することなど頭の片隅にもないのです。「高い講習費用を払っているのだから」という「カネがこの世のすべて」という方もこのタイプに当てはまります「我が子はできるはず」ということを「正常の範囲内」として心の平静を保っているのだから、わざわざそれを乱すような思考回路は持ち合わせていないのでしょう。

 

こういう親御はよくこんなことも言います。「7月の公開模試では志望校判定がFだったけど、夏期講習で取り返して9月ではA判定を取るのよ。」親御としては当たり前なことだと信じ切っているのでしょうが、ハッキリ申し上げれば残念ながらほぼ達成不可能と言わざるを得ません。なぜなら「A判定を取る」という結果ばかりに目が向いていて、「なぜ7月はF判定だったのか?そこから這い上がるのに何をすべきなのか?夏期講習では何を目標に頑張るのか?」そういった「本当に大切なこと」がすっぽりと抜け落ちているからです。

 

「単元学習の穴を1つでも多く塞ぎ、基礎学力を向上させること。」これは夏期講習の大きなテーマの一つのはず。1学期まで思ったように成績が伸びていないのは、間違いなく基礎学力不足。そして、基礎学力習得のための学習姿勢に明らかに悪い部分があったから。それを振り返ることもせず、ただただ与えられたことだけを、これまでと変わらぬ「悪い学習姿勢」のままでこなしたところで何が変わるというのでしょう?

 

そうこうしている間にも、夏期講習で取り返すどころか、ますますライバルとの差が開いてしまう。まだ1か月ある?バカ言っちゃいけません。盆期間や最終盤のドタバタ(学校の宿題や登校日等)を考えれば「もう半分終わった」くらいの心づもりでいるべきです。現時点でお子さんの夏期講習がまだまだだと感じるのなら、もはや猶予はありません。ここで変われないのなら、親御の思いとは裏腹に、お子さんが良い方に変わることは残念ながらまずないでしょう。これもまた、夏期講習の紛れもない「真実」。強い危機感を持って、残りの講習に臨んでもらいたいものです。では、また。

 

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