全国統一小学生テスト・残念な親の「期待」が子を潰す（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #残念な親 #結果論

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前のブログで「人の振り見て我が振り直せ」と題して「こんな親や子はアカン！」と書きましたが、全国規模のテストを受けるに当たり、親御さんにも様々な想いやお考えがあることでしょう。ただ、それがお子さんの足を引っ張っているだけだとしたら…これだけは止めてくださいということ、そしてそれがなぜ残念なのかをもう少し突っ込んでみましょう。

１．「テストの成績が良かったら××を買ってあげる。」

利益誘導でやる気を出させようという魂胆なのでしょうが、「成功体験を積めば次は自分から進んで勉強するはず。最初は必要悪よ。」とお考えなら、それはあり得ないと断言しましょう。お子さんにとっての「成功体験」とは、いい成績を取ることではなく、自分の欲しいものを貰えること。景品で生徒をつるような塾も巷には多いようですが、塾生の本音は「もっともっといいものをくれよ」です。これがどうやって「勉強をやる気」につながるのですか？

２．「テストの成績が悪かったら××をやめさせる。」

「やめたくなかったら勉強するだろう」とお思いでしょうが、今どきのお子さんにそんな根性はありません。テスト中に急に泣き出して「全然わからへん。サッカーやめさせられる！」と喚き散らす子や答案を破こうとした子もいました。なかったことにしたかったのでしょう。そんな子は二度とこのテストを受けに来ません。どんなテストもそうですが、１回こっきり受験したところで何も得るものはありません。

３．「アナタはできるんだから、決勝大会に行って表彰されて賞品をもらうのよ。」

意気込みは結構ですが、全国で50位や30位というのを甘く考え過ぎ。「井の中の蛙」も大概にしましょうよ。「敵を知り己を知る」ことが成長の第一歩です。実際にそういう成績を取ってから公言してください。ただし、本当のトップ層ほど自慢げに公言などしません。「能ある鷹は爪を隠す」

「学校のサッカーチームで上手い方なのだから、末はJリーガー、いや久〇クンみたいに海外有名チームに行くんだ。」その間にどれだけのギャップがあるかわからない「残念な親」が、信じられないほど世の中には多くいるようです。結果ばかり羨ましがって、それまでにどれだけの努力や挫折があるかなんて考えもしない。下手すると「そんな努力や挫折なんかしなくっても、ウチの子なら能力があるからできるはずよ。」はいはい、もはやつける薬なし。

「子どもを信じない親がどこにいるの」という「定番の反論」も聞こえますが、更に言わしていただきます。そんな「残念な親」ほど、お子さんが親御の期待に応えられないとなるとさっさと見限るのです。ほぼ間違いなく。なぜなら、そんな親が期待しているのは結果だけですから。「上には上がいる」と理解している大人なら、そんな態度はおかしいことぐらいわかるはずです。

今からでも遅くありません。せっかくの休みを潰してまでテストを受けるのです。挑戦することをまずは応援してあげてください。結果論でものを言わず、テストの結果をどのように次に活用するべきか今から考えておいてください。では、また。