今年は「灘中ツアー」も不要不急？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #受験パターン #不要不急

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。灘中はじめ阪神間の統一入試日まで「あと16日」阪神間の受験生が取る受験パターンとしては、岡山の学校を前受け、１月中の土日で大阪や兵庫の統一入試、その後1週間ほど次善校や滑り止め校の受験が続く、という形が多いでしょうか。転勤などの家庭の事情がある場合は、2月1日からの首都圏入試への参戦も考えられます。それとはちょうど反対になりますが、近年では首都圏から灘中を受験する生徒が増加しています。今春の灘中入試でも、関西の塾と提携をしたある首都圏大手塾が数台の貸切バスを灘中前の国道に横付けしていました。「灘中ツアー」を組んでいたものと思われますが、お互いの実績としてダブルカウントするのでしょうね。手っ取り早く「合格者数」を増やすには効果的ですが、そんな数字に騙される親御もダメダメです。首都圏の塾の立場で言えば、埼玉・千葉の日程をにらみながらも、灘中の合格実績が出せるのなら突っ込ませようという流れができつつあるようです。

私（当塾代表）の頃は灘中入試は3月1、2日でした。東京はその当時から2月1日入試だったので、開成等に既に受かった首都圏の受験生もちらほら。旅行気分で関西土産をぶら下げてくる子もいて顰蹙モノだったそうですが、この流れが変わったのが阪神・淡路大震災の前年。当時は奈良県の私立を前受けにして大阪・兵庫を受ける流れがありましたが、優秀生が奈良に流れるとして大阪が反発。奈良入試との間隔を詰めるべく、受験日を2月1日に前倒しすることになりました。（その翌年は阪神大震災が発生し兵庫は急遽３月に延期になりましたが）が、それを受けた奈良も1月中入試と変更したことから、大阪はさらに前倒しすることを決定。兵庫も同調したため、灘中入試も1月中となり開成中入試よりも早くなりました。灘を受かってから開成を受けることが可能になった訳です。

ただ、灘が3科目に対し開成は4科目。それも結構シビアな社会なので敬遠する向きも。（関西対策として「東京問題」が出されることも…開成も〇○の穴が小さいのお）反対に首都圏の受験生が灘を前受けするのも、レベルが高過ぎて不合格を食らう可能性や遠征による時間や体力の消耗を考えるとリスクが大きく、千葉の有力校との日程が近いことも二の足を踏ませる原因だったようです。ところが、首都圏のある有名塾が関西進出するに当たり、やはり灘中実績にこだわるようになって風向きが変わりました。少々のリスクがあっても、本当に力があるのなら合格できるものと踏んだのでしょう。ここ数年、着実に実績が伸びてきています。これを見たライバル他塾が黙っているはずもなく、関西の有力塾も巻き込んでの「灘中詣で」状態になりました。しかし、コロナ禍の影響で来春入試はどうなることやら。「灘中ツアー」も不要不急？では、また。