中学受験に関わる親の「最後の仕事」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #あと20日 #最後の追い込み

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間私立中の統一入試日まで「あと20日」「なんでゲームなんかやってるの！」「過去問の点が合格最低点に足りてないじゃない！」そんな声もご家庭で飛び交っているのではないでしょうか。親御さんこそが「様々な不安」にかられて「藁にもすがりたい」思いになっていることと思います。

SNS等で懸命に情報収集して、評判のいい教材があると知ればすぐ注文し、あそこの大手塾が〇〇中に多数合格させていると知ればソッコーで入塾させ、塾への送り迎え・お弁当・宿題管理とこれほど心を砕いてきたのに、ここにきて「親の心子知らず」では…でも、親御さんが子どもだった時分を思い出してみてください。子どもというものは親の言うことなどそれほど聞いちゃいないですよ。

「最後の追い込み」とばかりに塾から出される多くの宿題に、ヒイヒイ言いながら追われている受験生も多いことでしょう。でも「なぜ、この勉強を今やるのか」「自分の弱点はどこなのか」それを見る視点を与えることをその塾はしているのでしょうか？単なる「精神論」では受験は乗り切れません。なんとか塾の宿題も終えたと思ったら、「この問題集をやってね」とかご家庭で「追加補習」されているなら、お子さんだってゲームの一つでもやって反抗したくなるかもしれません。

親御さんよりも受験生本人の方が落ち着かず、不安でたまらないはず。当塾では、親御さんたちには「この時期、家では放っておいてください。」と申し上げています。「そんなことして『あと一歩』が届かなくなったらどうするのですか？」というご質問にはハッキリ申し上げましょうか。その「あと一歩」をどう踏み出すかはお子さん自身の手に委ねるべきだ、と。

当塾では、この時期に「基礎基本」に立ち返りながら学習することも大切だと考えています。難しい問題や新しいこと、例えば今から入試問題の新しい論理的問題へのチャレンジなどは原則として控えます。出来ないことを積み上げても、不安な気持ちを増幅させるだけですから。自分の弱点をお子さんが認識して「自分は何をすべきか」という視点を持つことが、最後の「仕上げ」への花道へつながるのです。少なくとも「当塾」はそういう考え方です。

「中学受験は親が子どもに関われる最後のイベント」とよく聞きますが、最後の瞬間だけはそうもいきません。試験会場に入れるのはお子さんだけ。一たび試験が始まれば、頼りになるのは自分がこれまで積み上げてきたものだけ。そこで「あと一歩」が踏み出せるかどうかはお子さんに委ねるしかありません。でも、いきなりそれができるわけではありません。ゆっくりとでも確実に親御が手を離していくこと。今後のお子さんの人生において中学受験というイベントが成長の糧になるとしたら、この過程は必ず通過しているはずです。お子さんの成長を見守るとはこういうことなのではないでしょうか。中学受験に関わった親が最後に子どもにできること、それを考えるのも中学受験に関わった親の最後の仕事だと思いますが、アナタはどうお考えでしょうか。では、また。