全国統一小学生テスト・5、6年生の取説【国語長文読解編】（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #読解力

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いよいよ来週の火曜日に迫ってきた「全国統一小学生テスト」。今回は「こんな長い文章読めるかい！」と思われているかも…しれない、5・6年生の国語の長文問題についてお話ししましょう。これは「全国統一小学生テスト」の問題だけに限らないことでしょうから。

私（当塾教室長）が、灘中国語入試問題の指導をするときのことを以前もお伝えしたと思います。詩の問題では「詩を絵にしてみる」ということでした。これは、他校の短歌・俳句の季語等の問題を解くときもしていることです。作者の考えている世界を客観的に、書かれたものの対象物を「いかに写し取れているか」を見ること、それは「いかにイメージを浮かべることができるか」ということ。

自分勝手な解釈ではだめです。あなたの意見はどうでもいいことなのです。これは長文読解でも言えることで、物語文ならコマとして書かれている場面をまず思い浮かべる。そして、その「コマのセット」に人物・時間・風景等の「モノ」をおいていく。映画のセットを創るようにです。そこから文章全体の世界を、作者の仕掛けを読み取っていくわけです。その「イメージ力」の訓練を当塾では徹底的に行う訳ですが…

いやあ、なかなかできないものですよ、親御さん。当塾でもテキストに「絵」を描かせていきます。物語文でも「カット・挿し絵」を書く感覚でさせるのですが、「こんな挿し絵はないだろ(笑)」ということがたくさん。絵が上手下手、ではもちろんありません。みんなで大笑いすることもありますが、私などは「笑えねーよ！」危機感を覚えます。それがその子の「心象風景」なのだとしたら…今その子が育っている「世界」なのだとしたら…

「こんなイメージでこの文を捉えていたのでは、そりゃハナシも見えなくなってくるよ。人物の性格も破綻するよ。読み取りができないよ、点数も取れないよ。」これは図形認識でも言えることですがね。だったらそれ向けの教材が…でも敢えて申し上げると、その教材はデキても「手を離した瞬間」壁にぶつかってしまうでしょう。いつでもどこでも「教材として与えられた映像」がある訳ではないのですから。

5・6年生の国語長文問題や入試問題では「切り取った長い一場面」が題材に出てきます。場面を思い浮かべるということは「人の話を聞くことができる」と同じ。説明文でも然り。具体的な説明の文で「何に」筆者の視点があてられ、「何が言いたいのか・何を説明するためだったのか」筆者のイメージを読み取って「ことば」にしていくわけです。

「たくさん長文問題に当たればいいのか」というご質問も頂戴しますが、いっそ答えを教えてみては？「イメージ力」を鍛えるのならいいでしょうね、親子で絵を描いてみて、大いに笑いながら（笑っていられるならいいですけど）…やるときは、時間を決めて取り掛かってください。お子さんの絵を見れば、今の読解力もわかります。まだ、間に合いますよ、テストにも、入試にも。では、また。