全国統一小学生テスト・3、4年生の取説（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #3年生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」の取説、今回はマークシート方式となる3～6年生のお話です。

3年生からは解答形式が初めてマークシートになります。3年生にもなると、「全国統一小学生テスト」自体初めてというお子さんと、既に何度か受験しているお子さんが混じってきます。「対策授業」の様子を見ていても、勝手がわからずドキドキしているお子さんもいれば、変にテスト慣れしているのか、こちらの指示なんかそっちのけで問題を解くことに夢中になっているお子さんも。ただし、本当にできるお子さんは「先生の話をよく聞く」という姿勢ができているということだけはお伝えしておきましょう。

「対策授業」を何度かやっていくうちに、「いかにテスト慣れしていても学力が高いとは限らない」ということがよ～くわかりました。本番のテストでも、「簡単、簡単！」とばかりにさっさと解き終わって問題用紙を閉じてしまい、最後は机に突っ伏しているようなお子さんが何人かいましたが、「それでこの結果？」というのがほとんど。「答えさえ出ればそれでおしまい」という残念な普段の学習姿勢が垣間見えます。少なくとも算国ともに7割以上取れるようになってからにしてくださいな。

4年生からは4科目のテストになります。阪神間では3科目入試も盛んなため、3科目でテストを受けるお子さんも多くいますが、3科目受験では決勝大会の対象にはなりませんのでご注意ください。尤も、全国50位以内に入れるほどの成績であればの話ですが。以前のブログでも取り上げたことがありますが、「決勝大会」進出は灘中や開成中に合格するよりも難しいかもしれません。迂闊に「ウチの子は決勝大会に行くのよ」などと口にすると、テスト後に赤っ恥をかくことになりますのでくれぐれもご注意ください。全国順位2ケタ取れるくらいになったら初めてお考えください。

この辺りの学年から「対策授業」に求めるものを勘違いする親御も増えてきます。「対策授業」はテスト本番の予行演習ではありますが、決して「テスト本番で良い点数を取らせるため」ではありません。「対策授業」で過去のテスト演習を要求したり、ネットオークションでテストの過去問を大枚はたいて購入したりする親御もいるとのことですが、その点はよく考え直してくださいな。

「テストはあくまでもテスト。その結果を次に活かすことを考える。」という賢明な親御さんと、「テストで良い点を取ることを目指して何が悪いの？ウチの子は頭が良いのよ。そしてその子を育てた私も認めなさいよ！」という残念な親御とでは、もはや埋め難い「格差」があります。今一度、テストを受ける意味を考えてみるのも悪くないと思うのですが。では、また。