全国統一小学生テスト・1、2年生の取説（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #1年生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」今回は1・2年生についてお話を進めましょう。1・2年生のテストは算国とも「記述」で、マークシートではありません。問題用紙と解答用紙が別になっていて、これはこれで毎回実は大騒ぎなのです。

学校のテストで「問題のすぐ下（横）に解答する」ことに慣れているせいか、「答を別紙の解答用紙に書く」ことすら覚束ない子も少なくありません。〇〇式や○○教室等のプリント塾にお通いの子でも例外ではないようですね。新しい環境への適応力もその子の持つ個性の一つだと思うのですが、ここにもお子さんによって大きな「格差」があると感じます。

テストの結果を知らされて、小学校に入学してからのんびり「あいうえお」や「あわせていくつかな」なんてやってる場合ではなかった、と思い知らされる方もいらっしゃるでしょう。「こんなの一部のデキル子のためのテストでしょ。小学校の内容と違い過ぎるし、関係ない、関係ない！」と開き直る方も。

でも、ハッキリ言わせていただきます。「アナタの時代の物差しでこれからの教育を語らないでください」と。日本とその周りを取り巻く世界の様相は激変しているのです。そしてこれからはさらにそのスピードを増すことでしょう。適応力がない子に「明るい未来」はないことでしょう。

話を戻します。まずは1年生。算数は計算・文章題・図形。小学校で学習してはいるものの「問われ方が違う」「文章が長い」それだけで「できない」と音を上げるお子さんも。当塾ではもちろんお声掛けをしました。でも既に拒否反応の子も。次の国語では、算数以上に「文が長い」それだけでアウト。読まない、読もうとしない。今までやったことのない問題には手が出ない様子。今までやったことがないからいいのでは？チャレンジすればいいだけなのでは？

でも、既に小1の時点で「100点→褒められる→楽しい→だから勉強する」という変な公式が、自己流の家庭学習で親御さんに刷り込まれているのでしょう。難しい問題は「トライ」するのではなく「回避」するべし。できないのは「自分の力が足りない」のではなく「問題が悪い」から…なるほど「勉強をタノシク教えてほしい」等という甘ったれの論理がここから湧いてくるのですね。

2年生では、さらに読み取る力が算国とも問われています。読む量に圧倒されてあわわ…となっている間に時間は過ぎていってしまいますから「読み切る力」がまず必要でしょう。「やったことがない」「読んだことがない」こんな甘ったれには「それがどうした」という気持ちをまず持たせること。

このテストが「アナタのお子さん」には難しかったかもしれませんが、それができたお友達が全国には山ほどいることや、社会に出たときにそのお友達と「仕事」で競うことになるかもしれないことを、親子ともども知るべきでしょう。テストの結果でモノを買ってあげる、または機嫌を取って○○ド（関西風）へ連れて行って…などと言ってる場合ではないのです。

そこまで甘ったれた「育て方」をしておいて、中学受験も何もあったもんじゃないのです。前にも言いましたが、上には上がいるのです。塾から泣いて帰ってきたお子さんを見て「なんてかわいそう」では失格。むしろ「泣く暇があったらやるべきことをやれ」と、厳しくとも自力で生きていくための指針を示してあげるべき。低学年だからこそ、それくらいの厳しさが必要です。

なんせグローバル世界の競争にもろに晒される世代なんですから。「日本は先進国だから大丈夫」だって？そんな甘い考え方していたら、あっと言う間に諸外国の餌食。そんな育て方をした親御の責任だって小さくないですよ。分野によっては、既に世界との「格差」が広がっているところもあるのです。大甘な親御ももう少し勉強したらどうですか？どのように勉強するのかについては次回に。では、また。