辞書も引けない子どもたち①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #国語 #辞書

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2020/08/22 辞書も引けない子どもたち①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #国語 #辞書

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。短かった夏休みも終わり、2学期が始まっています。受験生にとっては、この変則的な夏休み、塾でもご家庭でも大変だったことでしょう。変則だろうが何だろうが、入試というタイムリミットは確かに存在しますから。来年度阪神間の中学受験日程は2021年1月16日が初日。それは皆一緒でよーいドン!ですね、頑張って。

 

さて、私(当塾教室長)が国語の授業で「漢字の成り立ち」について話をしているときのことです。やりましたよね「形声文字」「象形文字」「転注文字」「会意文字」等々。私は「五體字類」という辞書を出して漢字の成り立ちなどを説明します。そして実際に、私の目の前で子どもたちにも辞書を引かせます。これはいつもの授業でも同じなのですが、私がびっくりするのが「辞書を引くことがめんどくさい」という子どもたちの固定観念でした。引いた言葉には付箋をつけてもらうのですが、これすらもめんどくさがりましたね。きちんと載っているのに見落として「先生、辞書に載ってません。」って平気で言うんですよ。

 

子どもたちの持ってきた辞書にもいろんな種類がありますが、その監修をされている学者の先生でよくお見掛けする名前「金田一春彦」先生、実は私の恩師なのです。辞書の編纂をされているお名前を見る度に、講義のことを思い出して背筋がピンとなります。早稲田の図書館から重たいであろう辞書を講義に持ってきては、「言葉の大切さ」と「言葉も進化すること」を時には優しい口調で、ある時にはとても厳しく講義されました。

 

私なんぞ友達の間では「辞書を引くのがハヤイね。」と言われていたものですが、金田一先生に一喝。「なんだ、遅いじゃないか。キミは。」そして「ら抜き言葉」についても「言葉もね、進化していくものですよ。進化と言うと立派になるとか考えるでしょ?でもそうとは限らないです。」と言われていました。考えてみればひらがなもカタカナも漢字から変わってきたもの、時代によって「進化」したものともいえるでしょう。時代に合わせて、必要とあらば。

 

「言葉は進化しますよ。だから『学生時代は辞書を引いたけど、社会人になったらもう辞書は要らない。』ではありませんよ。わからなかったらすぐにその言葉を辞書で調べなさい。わからないことは恥ずかしいことではありませんよ、わからない言葉をそのままにしてわかったようにしているのが恥ずかしいことです。いつでもわからないことは調べること。私だってそうなんですよ。時代は変化し、言葉も変わります。良いことですよ、それは。

 

大講義室の一番前で何回も聞いたあのお声が、辞書を引く度に、辞書を引いてもらおうと子どもたちに指導する度に聞こえてくるのです。この暑い暑い夏の日に「重いから」と辞書を持ってこようとしない塾生に「そんなことではダメ」と声をかける私を見て、言語学者一家であられた金田一先生もきっと苦笑していらっしゃることでしょう。あの世で。辞書のこと、次回も続けます。では、また。

 

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