夏期講習終わって大騒ぎ？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #夏期講習 #志望校別特訓

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。変則日程でも、夏期講習の1日そのものは大して例年と変わりがありません。ハッキリ言って疲れます。ある大手塾の正社員から「普段は本社業務があるが、講習中は授業だけで済むのでかえって楽かも。」なんて声も聞いたことがありますが、果たして、今年はそんなこと言ってられるのでしょうか？コロナによる休業で夏のボーナスも出ない、というのでは楽も何もあったもんじゃありませんよ。

何はともあれ、盆休み期間も含め残り1週間で夏休みも終わってしまいます。「2学期からの志望校別特訓クラスはどちらを希望されますか？」「〇〇中クラスです」「現状では成績が基準に達していませんが、とにかく夏期講習頑張りましょう。」こんなやりとりをした方も多かったのではないでしょうか。で、現状どうでしょうか？例年より短いとはいうものの、夏休みは学力向上の大きなチャンス。しかし、それは全員に平等に与えられたもの。そのチャンスを活かせずに成績を落としてしまい「残念ながら、夏期講習最後のテストでも成績が基準に…」というお子さんも決して少なくありません。

夏期講習が終わる時期は、塾によっては「肩たたき」のシーズンでもあります。志望校変更を断固拒否する親御さんに対し、暗に転塾を促すところも。「このまま居てもらっても合格は難しい。塾全体の合格率を下げるくらいなら、いっそ他塾で不合格になってくれればいい。」という理屈で、いわば「戦力外通告」を受けるのです。少しでも見込みがあるのならもちろん残しますから、ここまで言われるのはやはり合格ラインからかなり遠いということでしょう。変な慰めで「大丈夫ですよ～」としか言わずに引っ張って最後に不合格になるよりは、よっぽど良心的な対応ともいえるのですが。

実績トップの塾ではある程度合格実績は見込めるので、そういう「不良品」をわざわざ抱えるよりはむしろ他塾にくれてやれと、どうせ受かんないんだから。実際、この戦略は効くようですね。勝ち組は毎年どんどん実績を稼いで（その裏に多数いる不合格者のことは無視）不動の地位を獲得していく。「不良品」を喜んで？引き受けた方は「不合格の恨み」でSNSなんかで無茶苦茶言われる。すると、その書き込みを見た親御「やはりあのトップ塾しかないわよね」トップ塾のブランド戦略もいやはや大したもんです。「不良品」すら自塾のための武器にしてしまうのだから。でもハッキリ言うと、一番「アホ」なのはそれに簡単に乗っかる親御ですわ。「有名タレントが○○塾から難関中に合格した」となると、途端にそこがもてはやされるようなレベルですから。

「ウチの子は〇〇中しか行かないと言っている」（大概は親御さんの洗脳による）「今まで〇〇中って言ってたのに、塾のママ友の手前、今更志望校変更なんて恥ずかしい」と猛反発して、塾の「思惑」通りに転塾するケースも多々見てきました。中には、そういう転塾を見越して「希望者は成績に関わらず全員受け入れる」志望校特訓クラスを設けている塾もあるくらいです。ただ、前塾の「思惑」通り、転塾してもほとんどが不合格の憂き目に遭っているようです。入試直前に上向きになって逆転合格するお子さんと違って、積極的なメンタルではないことがその原因だと思われます。

さて、夏期講習が終わって、自分のお子さんがそのような場面に出くわしたとき、あなたならどうしますか？ぼちぼち夏期講習が終わるこの時期、夏期講習の反省とともに考えてみてもいいのではないでしょうか。では、また。