078-940-4170
〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F
営業時間/14:00~21:00 定休日/日曜・祝日
変則夏期講習…塾の先生もつらいよ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #夏期講習 #塾講師
神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。他地域より夏休みが長めに設定された神戸市の小学校でも、その夏休みが早くも半分過ぎてしまいました。この時期の塾と言えばやはり夏期講習ですが、夏期講習では小学校に振り回されることなく腰を据えて指導ができる反面、油断していると変な「慣れ」が生じて集中を欠き、「長い時間塾にいたというだけで結構勉強した気になる」という危険性を孕むことも。
旧態依然とした集団授業形式ではその傾向が強くなります。毎年同じテキスト(講師にとって)に従って、マニュアルで定められた手順に従って、指定された問題を指定された時間で演習して、生徒とお決まりの応答をしたら正解を板書して終わり。最後にこれもお決まりの「何か質問あるか?」ここで正直に「ハイ、質問があります!」なんて言ってはいけません。京都人の「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうどす」と同じで、授業の残り時間が心配な講師は勿論、「わかったつもり」の他の生徒からも白眼視されてしまいます。
最近の子ども社会というものは「同調圧力」が強いですから「余計な事するな。授業が延長になったらどうすんねん?こっちは時間通りに帰りたいねん。」講習が終わるのをただひたすら待つだけという姿勢にいつの間にやら陥っているのに、気持ちの上だけでは「めっちゃ勉強した」となる。で、「少しくらい休んでもいいよな」なあんて言い訳して、だんだん家庭学習も手を抜くようになる。力が伸びない訳です。
しかし、多くの生徒を効率よく回すことが求められる大手塾ではこの形式を主流にせざるを得ません。経済理論が求めるのは「収入は最大化し、支出は最小化する」こと。塾に当てはめれば「講習のコマ数はなるべく増やして、講師はなるべく少なくする」ということ。とは言え、優秀な講師はやはり優秀生のクラスに充てなければ実績も出せませんし、力量の劣る講師では途端にクレームも噴出。そのため、優秀な講師がいわゆるボリュームゾーンのクラスに入ることはほとんどありません。
少々力量に問題がある講師でも何とか使うためのマニュアルが存在し、決まったことを決まった通りに決まった時間でこなすことが求められます。そうすれば目標の売上を達成するコマ数を確保できますから。しかし、そういう空気は塾全体にも感染するもの。生徒も「とりあえず塾に通って授業さえ受けていればいいんだ」という姿勢になるのです。家でも「わかった」とさえ言っておけばいいのです。親御なんてそれほど「チョロい」存在なのです。
今年はコロナの影響で、大手の集団塾は夏期講習の対応に苦慮しています。小学校の夏休み期間が学校によってバラバラになっているせいで、講習の授業時数が例年より短くなっています。1教室に広範囲から生徒を集めているため、各生徒の「最大公約数」にせざるを得ないからです。平日は午後以降しか設定できず、土日祝に長時間開けて少しでも時間稼ぎをするところも。それでも例年通りの時間確保は難しく、受験生や親御も大変不安なところでしょう。
塾の先生も大変です。講習日程や時間が変則的となり、どうしても長時間労働せざるを得ない環境に置かれています。尤も、上位生担当の講師だと元々夏期講習などはとんでもないシフトになることも珍しくありません。私(当塾代表)も、5・6年の灘および甲陽クラスの担当だけで連日「110分授業×2+90分授業×4+60分居残り指導」で10時間超というシフトで、労働時間の調整で、夏期講習期間中の数日だけ「1日30分だけ(授業なしでただ出勤するだけの)勤務」というムチャぶりでした。
ただ今年の場合は「お前ら休業期間あったやろ。その分、夏期講習がキツくなっても文句言うな。あ、それと夏期講習の売上が減っとるから夏のボーナスもなしやぞ。ええな。」という塾もあるとか。大手塾の先生なんて「リーマン」そのものなんで、そういうこともいくらでもあるのでしょうけど塾講師だって人の子。こういう扱いを受けてもまだ「さあ、今日も子どもたちのために頑張ろう!」と思えるものなのでしょうか?では、また。
■■□―――――――――――――――――――□■■
灘中学受験アカデミア
【電話番号】 078-940-4170
【住所】 〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F
【営業時間】 14:00~21:00
【定休日】 日曜・祝日
24/04/01
24/03/19
24/03/05
TOP
神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。他地域より夏休みが長めに設定された神戸市の小学校でも、その夏休みが早くも半分過ぎてしまいました。この時期の塾と言えばやはり夏期講習ですが、夏期講習では小学校に振り回されることなく腰を据えて指導ができる反面、油断していると変な「慣れ」が生じて集中を欠き、「長い時間塾にいたというだけで結構勉強した気になる」という危険性を孕むことも。
旧態依然とした集団授業形式ではその傾向が強くなります。毎年同じテキスト(講師にとって)に従って、マニュアルで定められた手順に従って、指定された問題を指定された時間で演習して、生徒とお決まりの応答をしたら正解を板書して終わり。最後にこれもお決まりの「何か質問あるか?」ここで正直に「ハイ、質問があります!」なんて言ってはいけません。京都人の「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうどす」と同じで、授業の残り時間が心配な講師は勿論、「わかったつもり」の他の生徒からも白眼視されてしまいます。
最近の子ども社会というものは「同調圧力」が強いですから「余計な事するな。授業が延長になったらどうすんねん?こっちは時間通りに帰りたいねん。」講習が終わるのをただひたすら待つだけという姿勢にいつの間にやら陥っているのに、気持ちの上だけでは「めっちゃ勉強した」となる。で、「少しくらい休んでもいいよな」なあんて言い訳して、だんだん家庭学習も手を抜くようになる。力が伸びない訳です。
しかし、多くの生徒を効率よく回すことが求められる大手塾ではこの形式を主流にせざるを得ません。経済理論が求めるのは「収入は最大化し、支出は最小化する」こと。塾に当てはめれば「講習のコマ数はなるべく増やして、講師はなるべく少なくする」ということ。とは言え、優秀な講師はやはり優秀生のクラスに充てなければ実績も出せませんし、力量の劣る講師では途端にクレームも噴出。そのため、優秀な講師がいわゆるボリュームゾーンのクラスに入ることはほとんどありません。
少々力量に問題がある講師でも何とか使うためのマニュアルが存在し、決まったことを決まった通りに決まった時間でこなすことが求められます。そうすれば目標の売上を達成するコマ数を確保できますから。しかし、そういう空気は塾全体にも感染するもの。生徒も「とりあえず塾に通って授業さえ受けていればいいんだ」という姿勢になるのです。家でも「わかった」とさえ言っておけばいいのです。親御なんてそれほど「チョロい」存在なのです。
今年はコロナの影響で、大手の集団塾は夏期講習の対応に苦慮しています。小学校の夏休み期間が学校によってバラバラになっているせいで、講習の授業時数が例年より短くなっています。1教室に広範囲から生徒を集めているため、各生徒の「最大公約数」にせざるを得ないからです。平日は午後以降しか設定できず、土日祝に長時間開けて少しでも時間稼ぎをするところも。それでも例年通りの時間確保は難しく、受験生や親御も大変不安なところでしょう。
塾の先生も大変です。講習日程や時間が変則的となり、どうしても長時間労働せざるを得ない環境に置かれています。尤も、上位生担当の講師だと元々夏期講習などはとんでもないシフトになることも珍しくありません。私(当塾代表)も、5・6年の灘および甲陽クラスの担当だけで連日「110分授業×2+90分授業×4+60分居残り指導」で10時間超というシフトで、労働時間の調整で、夏期講習期間中の数日だけ「1日30分だけ(授業なしでただ出勤するだけの)勤務」というムチャぶりでした。
ただ今年の場合は「お前ら休業期間あったやろ。その分、夏期講習がキツくなっても文句言うな。あ、それと夏期講習の売上が減っとるから夏のボーナスもなしやぞ。ええな。」という塾もあるとか。大手塾の先生なんて「リーマン」そのものなんで、そういうこともいくらでもあるのでしょうけど塾講師だって人の子。こういう扱いを受けてもまだ「さあ、今日も子どもたちのために頑張ろう!」と思えるものなのでしょうか?では、また。
■■□―――――――――――――――――――□■■
灘中学受験アカデミア
【電話番号】
078-940-4170
【住所】
〒651-1132
神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F
【営業時間】
14:00~21:00
【定休日】
日曜・祝日
■■□―――――――――――――――――――□■■