全国統一小学生テスト「対策授業」心得（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #対策授業

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」6月の試験範囲は「教科書の1学期内容＋応用力を試す問題」となっています。教科書レベルから受験応用レベルまで広範囲にわたって出題されるため、バリバリ受験勉強している層なら9割以上得点する子もいますが、学校だけもしくは補習塾程度の層だとかなり苦戦する子も。大問1、2で時間切れなんてこともあります。

そういうこともあり、テスト前には「対策授業」というイベントがあります。テスト本番で慌てずにできるだけ実力を発揮してもらえるようにという事前イベントです。1、2年生は記述式のテストですが、学校のテストと違って問題用紙と解答用紙が別になっていることだけでも、大半のお子さんは戸惑ってしまうもの。それを事前に知るだけでも安心感が大きく変わってきます。その他にも「会場までの行き方を確認する」「会場の雰囲気に慣れる」「3年生以上はマークシートの記入に慣れる」等々が挙げられます。

主催の四谷大塚が毎回用意する「対策授業」教材で演習するのですが、この教材はあくまでも事前の演習教材であって、本番のテストとバッチリ同じ範囲の演習をするものではありません。もちろん「教科書の1学期範囲＋応用」という出題範囲には準拠してはいるものの、「対策授業」を受ければ飛躍的に点数が取れるようになるという訳ではありません。

中学・高校の定期試験じゃないんだから、「ここ出るぞ～。しっかり勉強しておけ～。」なんてことをしてしまったら、ほとんど「カンニング」じゃありませんか。成績データそのものの信頼性も失われ「全国レベルでどの程度か」を知ることもできなくなってしまいます。「対策授業」の「対策」とは、少しでもネガティブな要素を取り除く「対策」であって、テストで『実力以上の』点数を取らせる「対策」ではありません。テストができなかった原因を「対策授業とテストの内容が違う」ことに求めるのは大間違いなのです。

この「全国統一小学生テスト」は学校の確認テストでもなければ、中学受験に特化したテストでもありません。全国レベルで見てお子さんの現有学力がどの程度なのかを見るのに最適化されたテストです。出てきた結果がお子さんの現有学力であることをまず謙虚に受け止めて、今後どのように学習を進めていくか冷静にお考えいただきたい。「全国統一小学生テスト」で成績に対して神経質になり過ぎるのはホントに無意味なことです。このテストは「残念な子」にさせないために「残念な親」には絶対にならないでください。では、また。