全国統一小学生テストって何？ふたたび（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #残念な親

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。当塾は四谷大塚主催の全国統一小学生テストの公認会場です。今回は初めて6月テストでも「年長生」が実施されます。「年長生」のテストは算国融合問題で30分。テスト監督が問題を読み上げ、決められた時間内に解答するという形式です。考える力を見るというのが主眼になっています。

この全国統一小学生テスト、一斉実施のテストしては最大規模の母集団でしょう。このテストは「全国規模での実力テスト」なので、このテストの偏差値でわかることは「全国レベルでのお子さんの立ち位置」となります。母集団の異なる他の模試の偏差値表に当てはめないでくださいね。無意味ですから。その意味が解らない方は、偏差値とは何か調べてみてください。中学受験をさせようという親御なら常識として知っておいてください。

「このテストで点を取るためには何をすればいいのでしょうか？」「『対策授業』を受ければ高得点を取れるのでしょうか？」テストといえば「対策」が必要だとお考えなのでしょうが、このテストに特に有効な「対策」はありません。入試と同じ「実力テスト」ですから、日々の学習の積み重ねしかないのです。テスト直前にチャチャッと何かプリントをしたからと言って劇的に点が伸びる訳ではありません。「対策授業」も点を取らせるための「過去問演習」ではなくて、テストの雰囲気を前もって知るくらいのものと捉えてください。

テストを受けた後に「できた、できた」とはしゃいでいる子もいれば、「難しかった」とぼうぜんとしている子も。中には「これだとサッカーをやめさせられる」と泣き出してしまう子や、いきなり答案を破こうとする子もいました。悪かったら「傷つきたくない」ので、このテストを「なかったことにする」のもわからないではないですが、それでもやはりそんな態度は「醜悪」と言わざるを得ません。

親御が良い結果を望んでいることに最も敏感なのはお子さんの方ですよ。また、前回良かったからといって、それと同じ、いやそれ以上の「結果」を期待して受けても、必ずしもそうなるとは限らないですよね。このテストも随分長いことやっていますが、本当にいろいろな親御さんを見させていただきました。テストを受け取りに来る時の「態度」がそれこそ「最悪」の親御たち、何をそんなに「怒って」いらっしゃるのか。「こんなテスト難しすぎる。」「学校のテストだったら、〇×学園のテストだったらもっとできていた。」はいはい、言っとけ、言っとけ…

「正直言ってつける薬ありませんね」という残念な親御も多いのは確かですが、少しでも頑張って受験しよう、受験してみたいとお考えの親子もいらっしゃいます。その方たちのためにこのテストをこれからも続けて、これからの学習の指針にしてもらえればと思っています。では、また。