算数より国語こそ「飛び級」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #飛び級

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。公立小の分散登校も今週で終了。各自治体の教育委員会からは、夏休みなどの長期休業期間の変更について発表されていますが、休みの期間も自治体によって随分と違うようです。当塾がある兵庫県内の公立小はおよそ6割が「夏休み10日間前後」ですが、最も長い神戸市では「夏休み26日間」となっています。教室をあちこちに持っている大手塾は、夏期講習の日程で頭が痛いことでしょう。他人事ですが。

また、神戸市教委からは「臨時休業に伴う授業時数の確保について」という文書も発表されました。それによると、例えば小5では実施できなかった授業時間が219時間あり、これを時間割の工夫・長期休業中の授業実施・行事の見直しなどで賄うとのこと。このことについてはまた詳しくご紹介しますが、子どもたちにとっては6時間目が増えて下校時間が遅くなるなど、早くも「ブーイング」の様子です。でもその「ブーイング」学校の先生方もですよ。大変だ、こりゃ。

さて「全国統一小学生テスト」当塾は既に満席となり受付を終了しました。ありがとうございます。今回に限ったことではないのですが、いつもお申込の時にご相談を受けるのが「飛び級受験」のこと。今回より正式に「飛び級受験」の申込が始まったこともあり、普段より多くのご相談を受けました。「算数だけ5年生で受けたいんですが。」「理科社会は4年生で、国語算数を6年生で受けたいんですが。」「申し訳ございませんが、科目毎に別学年でというご受験はできません。」と申し上げると「ウチの子は〇〇で中学数学まで学習してるンです。該当学年の算数は簡単だと思うんですよ。」さあ、そうでしょうか？

かと思えば「全国統一小学生テストの国語、出来るでしょうか。随分長いとお友達から聞いたのですが。ウチの子は本が好きで、〇〇シリーズの本を全巻揃えて読んでいるので、読書は大好きなのです。本もたくさん読んでいるのです。」大丈夫ですよ！と言ってほしいのでしょうが、「非情の○○センス」の大ファン、いえ天知〇の大ファンの私（当塾教室長）はこう申し上げてしまうのです。「他にどんな本がお好きですか？」

「ウチの子が興味を持った本を与えているので、他は。」「うーん、ならばちょっと難しく感じられるかもしれませんね。」「ならばどんな本を読んだらいいのですか？」「どんな問題集が良いのでしょうか。」と王道？のプロセスを踏まれます。「国語の読解力のまず一つは、ある程度の文章を読み、内容を大雑把にでもつかむことができるかどうか、です。長くてもです。」算数を得意とされ「飛び級」を希望されてきたものの、国語は自信がないというのです。

国語担当の私にしてみれば、国語こそ「飛び級」できる科目だと思うのですがね。算数だけ「飛び級」でテストを受験してどんな意味があるのでしょう。首都圏の四谷大塚ではその結果によって「一学年上」の講義を受講できるらしいので、その入塾テストも兼ねているのでしょう。しかし、以前からの受験者の様子を見ていると、意気揚々と「飛び級！」と挑んでみたもののあっけなく撃沈していった例ばかりです。なぜなのか。それは次回にしましょう。では、また。