コロナ後の小学校はどうなる？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #新しい生活様式 #家庭学習

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。当塾の近くにある市立小でも登校日があり、分散登校で人数は少ないながらも学校に子どもたちの声が戻ってきました。これまで出された課題を提出し、追加の課題をもらって帰ってくるだけなのですが、学校で友達の顔を見るということだけでもテンションが上がったことでしょう。

全国では不登校だった子が登校してきた例もあるようですね。反対に、生活リズムの乱れが原因で登校できないなんてことも。ゲームやスマホへの依存が強くなり、徹夜の連続から朝起きられず不登校に…という例が多いそうですが、まだ心身ともに発達途中の子どもへの影響は甚大。厳しい親御さんだと、プレイ時間の約束を守らなかったお子さんの目前でゲームやスマホをへし折ったなんてことも聞きます。「高かったから…」なんて躊躇しているようでは、お子さんに見透かされてしまいますよ。たかがゲームやスマホのために取り返しのつかない事態を招く方がどうかしてると思うのですが。

さて、小学校からの通知を見ると今後の学習についての記述が。ほとんどが市の教育委員会からのお達し通りなのですが、いわゆる「新しい生活様式」に則った学校での過ごし方についても触れられていました。「密」を極力避けるために「しばらく学校ではできないこと」が挙げられれいます。簡単にまとめて言うと、クラスみんなが協力して行う形での音楽、体育、調理実習等はできませんということ。水泳の授業もありません。

また、行事も大幅に縮小されます。授業参観や音楽会、運動会は今までのような一斉形式ではなく、「普段の学習の成果を保護者に見てもらう」ことを目的とし、小さな集団に分けて実施されることに。また、小5の自然学校は2泊3日と短縮して他校と日程調整することとなりました。音楽会や運動会等はその準備に何日もかけるものですが、その準備期間も大きく削られることとなり、その分を授業の遅れ回復に充当することになります。

このように大きく変化することに不安を覚える向きもあるでしょう。あくまでもコロナが収束するまでの一過性のことなのだ、と。しかし、高名な経済学者は「コロナが収束しても100％元の姿に戻る訳ではないと考えるべき」だと言っています。確かに元に戻っただけでは、第二波、第三波と襲われるたびに同じことを繰り返すことになります。学校だって例外ではないでしょう。感染防止策を徹底することは勿論ですが、再び休校せざるを得ない事態も想定して、今度は「即座にオンライン授業に切り替えられる」だけの準備をしておくべき。

親御にしても「学校再開で一安心。これでまた全部学校に任せられるわ。」では話になりません。最低限の家庭学習もさせられなかったという方は、自らの教育力のなさを恥ずべき。少なくとも、我が子のできなさをなじる資格はまったくありません。学校から「課題をこなせなかった方へ」と皮肉たっぷりの通知を受け取った方、大いに反省しましょう。では、また。