御方々、君たち…（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #枕草子 #オンライン授業

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。何だかチョット暑くなってきたようですね。台風一号崩れの低気圧が、大雨をもたらした週末から今日「この雨がコロナも洗い流してくれればいいのに」と思われた方も少なくないはずでしょう。清少納言の「枕草子」の第209段『五月ばかりに、山里にありく。』という一節を私（当塾教室長、古典大好き！）は思い出します。五月といえば五月雨、現代の梅雨です。ここで少し「枕草子」の章段についてお話を。「日記章段」「類聚章段」「随想章段」に分かれていて、この章段は…あ、はい。止めておきます。塾長ストップがかかりました…

さて、オンライン授業を進めている私立中高のことについての話題をもう少し続けましょう。前回は「須磨学園」「愛徳学園」「三田学園中」をご紹介しましたが、他にも奈良県の西大和学園中・東大寺学園中・高槻中・武庫川女子大学附属中・親和中・松蔭中・灘中・神戸国際中・東洋大姫路中など、関西圏だけでも数多くあります。web使用・zoom使用等の差こそあれ「学びを止めないように」「自分の学校の生徒たちのためにできることを」という教員たちの思いゆえの取り組みであることは言うまでもありません。

神戸海星女子学院中高でも5月21日からオンライン授業をスタートさせるようです。関東圏の学校についてはまた後日紹介いたしますが、関西では実は2019年11月9日に、関西大学教授や既に授業に組み入れている学校の先生たちによる「ICT利活用授業研修会ロイロノートユーザー会」というものを開催していました。場所は先にご紹介した愛徳学園中高。全国から100名以上の先生たちの参加があったようです。これからのツールとしての研修会だったようですが、これほど早く「必要」となろうとは。先生たちも子どもたち同様「学び続け」ているのです。

何かしらの取り組みをこの時期私立中高ではされています。これからの学校説明会などで「もしもの時」の授業への取り組み方をどうぞ質問なさって見てください。おっと、「学校説明会」もwebで、というのも勿論珍しくありませんよ。松蔭中高では校長先生のお話と共に、学校紹介がされています。三田学園中高では4月28日に「オンライン説明会」を開催。各種合同説明会が夏休み前までほぼ中止となっているためか、各学校の「広報」もたいへんだあー。

ここでよく聞かれるのがこんなご意見。「あの学校は休校中スグに課題を配らない。」からはじまり「先生からの連絡もない。」「教材は送られてきたけど送られっぱなし。フォローもない。」休校が長くなるにつれ「あの子がいったあの学校はオンライン授業をしている。ウチの子はあの学校に合格したけれど行かなかったのに。いいな。損したみたい。」「校舎を建て替えるからって、寄付を募っておいて…なのにオンライン授業のお粗末なこと。校舎建て替えよりもやることがあるのでは？」「ウチのはオンライン授業の質が悪くて。あの学校は画質も先生の画面も見やすいらしい。」また「〇〇中なんて頭のいい子が合格しているからオンライン授業なんて要らないわよね。」「頭のいい子は自分で勉強できるから、学校も何もしなくてもいいんじゃない？自由で自由でっていうんだから、自学自習できるわよね。」そういう方はぜひ「枕草子」をお読みください。タイトルの意味もおわかりになるかと。

今こそ「学校」も「親」も中学入試において試される機会はないような気がしています。麻布中ではホームページに校長先生が「2020年新入生向け文書」を掲載。甲陽学院中も「校長先生よりのメッセージ」と題し、今西校長先生自らYouTubeで熱いメッセージを伝えられています。よろしかったらご覧になってください。学校というものは単に「大学合格実績」「偏差値」などで考えるものではありません。「そんなことわかっているわよ！」そうでしょうか？清少納言に「あさましきもの」～類聚章段・第93段～と言われてしまいますよ。もとい、「うらやましげなるもの」～随想章段・第153段～とも？すまじきことは…え、またストップ？いと長くなりすぎんかな。では、また。