知ってる？私立中高のオンライン授業（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #私立中高 #オンライン授業

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。緊急事態宣言が一部緩和されたこともあって、例えば近くのショッピングモールなどは子ども連れのファミリー層が目立ちました。「ガッコが休みなんだもの」気が緩んだぞ、などと責めている訳ではありません。オンライン授業の最中ならば、お買い物もオンライン授業の後になるでしょうねということですか。「オンライン授業」このワードがこれほどまでに巷を賑わせたことも、また話題になったこともコロナ騒動の前にはありませんでした。「オンライン授業」具体的にどう活用されているのかいくつか覗いてみることにしましょう。

この休校期間中、私立中高では「オンライン授業」を取り入れたところに注目が集まっていますね。ここでは「須磨学園中高」「愛徳学園中高」「三田学園中高」について取り上げてみたいと思います。神戸市須磨区の「須磨学園中高」の一日。午前8時半にクラス朝礼からスタートし、生徒は制服を着用してパソコンやタブレットの前に集合。そして「授業」が始まります。体育の授業では、先生がカメラの前で星野源さんの歌に合わせて踊ってみたり。すると画面の向こうで生徒も体を動かす様子がパソコンに映し出されます。オンラインでの「定期テスト」も実施されたようです。すべて時間割通り。♫キンコーン、カンコーン…というチャイムまで聞こえてきそう。ちょっと買い物？いえ買い食い？なんてもってのほかですな！さすが。オンライン授業のあとの「寄り道」は、どこへ？須磨学園への「あの坂道」を下った後に、さあ、どこへ寄ってみましょうか。

坂道と言えば神戸市垂水区の「愛徳学園中高」も。キリスト教の女子校で、五色塚古墳を見下ろせる高台にある学校です。この学校に行く途中の坂を、私（当塾教室長）はヒイヒイ言いながら登って、いつも校門前で迎えてくれる学園の先生に笑われながら学校説明会に行っているのですが、近くのバス停からたった一回でこの始末の私。それを毎日毎日…ああ、この私に愛の手を！愛徳学園は「RainbowProgram」という取り組みを近年始めており、オリジナル教材での「ワークシート」を、タブレット端末等で活用して「ポートフォリオ」として個々に蓄積する試みをしていました。休校が始まってからは高校２,３年生の一部希望者に限っていたタブレットを、希望者に貸し出しています。授業は生徒の音読をファイルで受け取って聞き、評価文を個々に返却。問題集はノートに書いて解き、写真に撮って送ってもらうようです。一学年30人で数年前からICTを導入しています。愛徳学園のオンライン授業は「愛ちゃんねる」といい、中２～高3が対象だとか。わかりにくかった部分を聞き直すなどもできる。でも、チョット一息…なんてことも？なりません。「授業中」ですよ！そりゃそうだ、アーメン。

こちらは、神戸電鉄「横山駅」の真ん前だ！これは近いぞ…は？どこに校舎があるん？校舎の入口どこかいな？あれ、また坂かい。そして校舎は…え？あの池の向こう？カエルが鳴いているやないかい！…の三田市にある「三田学園中高」。ここでも、タブレット端末を使ったオンライン授業が進められています。この学校でも生徒は答案を写真に撮って送り、教諭は電子ペンで写真に直接添削を書き込んでオンラインで返却。化学実験の様子も教育テレビの科学講座顔負けのアップ画面での解説も。いずれにしても「授業が再開した際に、オンライン授業の続きから始められるように」教諭が試行錯誤しながらも「学びを止めない」ことを念頭に頑張っていらっしゃるようです。

教育委員会もようやく重い腰を上げてオンライン授業のコンテンツを用意し始めたようですが、どうしても上意下達で時間がかかり過ぎるのがもどかしいところ。「取り敢えずこれでもやっといて！」ハード、ソフトともに準備不足の感が否めません。これでは、新しい大学入試への対応も含めてICT投資を着々と進めていた私学の足元にも及ぶべくもありません。今まで何もしてこなかった家庭に「ネット環境を整えるための機器を貸し出す」だけで埋められる差ではないでしょう。それでお子さんが劇的に勉強をし始めるっていうなら話は別ですが。お金だけではない私学選び「環境を買う」ってのもアリなんですがね。では、また。