人の「品」は非常時にこそよくわかる（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #品のなさ #授業料

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。緊急事態宣言が全国に拡大され、コロナ騒動は大きくなるばかり。やむを得ないこととは言え、度重なる休校措置でお子さんに勉強させるのもなかなか難しくなっているのではないでしょうか。親御が昼間お子さんと一緒にいられないのであれば尚更でしょう。

ウチの子は元々勉強嫌いだから関係ない？いやいや、学校があれば最低限「させられて」いたはずの勉強もしていないのですよ。学校から送られてきた家庭学習の課題に手を着けていますか？勉強量がせめて半減なら戻しようもありますが、ほぼ0となっては影響は甚大。勉強しないことがデフォルトになってしまうおそれがあるからです。「1を2にする」より「0を1にする」方が遥かに難しいものです。

話は変わりますが、当塾の近くに地域おこしを目的に地域情報紙を手掛けている方がいて、当塾もかなりお世話になっています。その方は情報紙発行の傍ら、夕方にお家で一人でいる子どものために「子ども食堂」を週1回開催されていました。50～60人程集まっていたそうです。それだけでも充分驚きの数字なのですが、中にはパジャマ姿でやってくる子もいるのだそうで、親御の品のなさにまたビックリですね。

ところが、コロナの影響で「子ども食堂」が開けなくなり、それなら子どものもとへお弁当を宅配しようということになり、「昼間も一人になるお子さん」という条件で募集したところ100食を超える注文が。無料のため食材確保も大変だったそうですが、何とか全食分用意して宅配したのだそうです。で、実際に宅配してみたところ…普段は本当に温厚な方なのですが、怒りも露わに次のように教えてくださいました。

ある家で呼び鈴を押すと、昼間なのにいつもの？パジャマ姿のお子さんが出てきます。当たり前のように無言で弁当を受け取りドアを閉めようとしたとき、奥に大人がいるのがチラッと見えたそうです。ドアが閉まった後「パパ、ママ…」と言う声がかすかに聞こえてきました。親はいないはずでは？と首を傾げながらその家を後にしたのです。

その後の宅配では良く見知ったお子さんが「ありがとう」とニコッと笑って見せたり、お礼のお手紙を渡してくれたりということもあり、気を取り直して最後のお家へ。数が多かったのでお昼を過ぎてしまいました。すると母親が出てきて「遅いじゃないの。この子ともう出かけなくちゃいけない時間なのに（怒）」だったらはじめから頼むなよ！そもそも母親がいるんじゃないか！という言葉を飲み込んで、無言で弁当を置いてきたのだそうです。他にも「おかずが少ない」とのクレームも。子ども用の弁当を大人が食べたら少ないよな、そりゃ。「語るに落ちる」とは正にこのこと…情けないにも程がある。

その方が続けて言うには「『タダならもらっとけ』という品のない大人が多いのも事実です。そういう方ほど、やってもらって当たり前、気に入らなければ平気で文句タラタラ。なら、やめちゃえば？と言われるのですが、中には本当に困って頼ってくださる方もいるのです。お子さんに笑顔で『いつもありがとう。またね。』と言われると…」

ちなみに、品のない家庭の中には「え？こんな高級マンションの最上階に住んでいて、親も在宅しているのに無料の弁当を頼むの？」という例もあったのだとか。平時なら高級マンションの最上階に住んでいるということが「品」になっていたのでしょうが、この非常時の振る舞いで「人間性」が剥き出しになったのでしょう。本当はこんなにも「品」がないんですよ、と。

本音は「ウチの子を志望校に合格させてくれさえすればいいのよ」と欲望丸出しのクセして、「映像授業なんかでは納得できない。授業料を返せ！」と大手塾に迫る親御にも似ているような。まあ、この場合は大手塾側にも非がありますからどっちもどっちですけど。人の振り見て我が振り直せ。アナタは「品のなさ」をさらけ出していませんか？では、また。