中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか⑦(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #新指導要領 #公立中高一貫校

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中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか⑦(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #新指導要領 #公立中高一貫校

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2020/03/21 中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか⑦(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #新指導要領 #公立中高一貫校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今回の指導要領改訂と首都圏にある複数の公立中高一貫校が高校募集を停止すると発表した件との関連をもう一度おさらいしておきたいと思います。ただし、主に首都圏や阪神間等都市部のお話しであることをお断りしておきます。

 

1、経済界からの「グローバル人材の育成」という要請を受けて、その方向で教育改革が推進された。

2、長期衰退傾向にあった上位公立高にも改革の風が吹き、中高一貫制度に復権の道筋を見出そうと「公立中高一貫校」が誕生することとなった。

3、「公立中高一貫校」の教育方針に「グローバル」の文字が入るのは時代の流れ。授業料が安いだけでなく「グローバル教育」が「錦の御旗」となる。

4、人材の多様性という観点から「適性検査」で入学者を選抜することとなり、思考力・判断力・表現力を問うものとすることとされた。

5、授業料の安さに新しい教育への期待が相まって、公立中高一貫校も「中学受験の一ジャンル」として認知されるまでの人気となる。少なくとも首都圏では今後「私立はともかく、取り敢えず公立中高一貫校は受けておこう」という流れが大きくなると考えられている。

6、中学入学生のレベルが上がるにつれて、高校入学生との調整に苦労する学校が増えてきたものと推測される。このことが公立中高一貫校の高校募集停止に繋がっているものと思われる。

7、それに歩調を合わせるように新指導要領が始まり、小4・小5の内容が重くなり、小6が比較的軽くなった。「小6で英語の負担があるから」という声もあるが、ならば英語開始学年の小5はなぜ軽くならないのか?少なくとも英語が原因という訳ではなさそうだ。

8、首都圏の教育関係者の話をまとめると「公立中高一貫校に入るにも相応の学力が必要となってきている。高校募集が無いとなると小学校での学習がより重要になるのは間違いない。しかし、あくまでも公立校である以上、国も建前としては『入学するのに塾に通うのが前提』という訳にはいかない。小6に重い内容を置き過ぎると『大事な勉強が遅すぎて、塾通いする子と勝負にならない』という無用な批判を受けないとも限らない。『大事な内容は時間をかけてみな平等にきちんとやっていますよ』というアリバイが欲しい。また、小6内容が軽くなれば公立中高一貫校を受験する際の負担も減らせる。現実的には、小5終了時点で公立中高一貫校に行けるレベルかどうかが判別できるようになるのではないか。」

 

授業料が安いというだけで「アンタは公立に行きなさい」では沽券に拘わるという親御でも、「これからの時代に沿った教育が受けられる」「私立の入試とは違う選抜がなされる」だったら受けさせてもいい!となったことでしょう。しかし、実際に「適性検査」が行われて久しい今、求められる「思考力・判断力・表現力」がそうそう生易しいものではないことがわかってきたことと思います。「『知識・技能』の代わりに思考力・判断力・表現力』問う」ではなく、「『知識・技能』だけでなく、さらに『思考力・判断力・表現力』問う」とされているのです。この違いを理解できる読解力はありますよね?

 

「知識・技能」の習得が悪いのではなくて、「知識・技能」の習得にも四苦八苦で何とか「小手先の受験テクニック」で乗り切ろうとすることが諸悪の根源。古い体質を引きずった大手学習塾の小賢しい知恵に頼る親子が増え過ぎたことが問題なのです。毎週否応なく進むカリキュラムに追いまくられ、テストでは「クラス分け」という恐怖に支配され、模試では志望校の合格判定が気になって仕方がない…しかし、お子さんにとって一番のストレスは「点だ、クラスだ、合格判定だ」と鬼の顔で迫る「残念な親」です。

 

私立校だと市場原理も働くので、選ばなければそんなレベルでも受け入れてくれるところもあるでしょう。しかし、公立中高一貫校にはそんな「忖度」を期待してはいけません。「新指導要領」「高校募集停止」ふ~ん、あ、そうなの…では呑気過ぎます。学力格差は親御の意識格差。無関心も困りますが、毎週の塾のテストに一喜一憂というのも同じくらい愚かなこと。お子さん、本当に「学力」がついてきていますか?私立にせよ公立にせよ「中学受験」を志すのであれば、そこが最も大事なところであることを忘れてはいけませんよ。では、また。

 

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