百里の道は九十九里を以て半ばとせよ②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #あと30日 #塾の宿題

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間私立中の統一入試日まで「あと30日」中学受験生にとって2学期も、いや小学校生活そのものも残り少なくなってきましたね。親御さんの方は「あれもこれもまだ足りないじゃない！」とこの時期、新しい問題集を買い与えたり、塾から帰宅したお子さんを待ち構えて追加で特訓講座？をしたり。「なんでゲームなんかやってるの！」「テストの点が足りてないじゃない！」そんな声もご家庭で飛び交っていらっしゃるでしょうかね。クリスマスソングの代わりに…

良いことです、ブラボー！と、私（当塾教室長）は敢えて申し上げましょう！なんせこの時期、中学受験生の親御さんこそが「様々な不安」に渦巻かれて「藁にもすがりたい」思いになられるからです。発散しましょうよ！このクソガキ、アタシの気持ちも知らないで！いままで頑張ってきた子どもと「ワタシ」。情報収集して、良かれと思って評判のいい教材があるとネットで知ればすぐ注文。あそこの大手塾が〇〇中に多数合格させているとしれば「子どもが喜んで、楽しく勉強できる塾」＝ウチの子ミギに同じハズ、とばかりに入塾させ、塾への送り迎え・お弁当・宿題管理などに心を砕いてきたのに、ここにきて「親の心子知らず」では…でもそんな言葉をご家庭で言えば言うほど、親の言うことは聞かないものかもしれませんよ。

さて、では一つお聞きしますが、塾の宿題はきちんとできてますか？当塾ではこの時期、志望校の過去問を数年分させた結果をもとに、冬休みの学習計画を一人一人個別に練り上げていきます。過去問で見えたその子の「弱点」に合わせて個別に宿題を与えて、この時期に認識させていきます。その単元の「基礎基本」にも立ち返りながら。難しい問題や新しいこと、例えば今から入試問題の新しい論理的問題へのチャレンジなどは控えておきます。出来ないことを積み上げても、不安な気持ちを増幅させるだけですから。自分の弱点をお子さんが認識して「自分は何をすべきか」という視点を持つことが、最後の「仕上げ」への花道へつながるからです。少なくとも「当塾」では。

他の大手進学塾等では、今更のように出される多くの宿題に追われている受験生も多いことでしょう。でも「なぜ、この勉強を今やるのか」「自分の弱点はどこなのか」それを見る視点を与えることをその塾はしているのでしょうか？単なる「精神論」では受験は乗り切れません。なんとか塾の宿題も終えたと思ったら、「この問題集をやってね」とかご家庭で「追加補習」されているなら、それはお子さんからしてもゲームの一つでもやって反抗したくなるかもしれません。そして不安な気持ちををそこで発散させているのかも。受験生本人が実は一番この時期落ち着かず、不安でたまらないのではないでしょうか。当塾では、親御さんたちには「この時期、家では放っておいてください。」と申し上げています。「そんなことして『あと一歩』が届かなくなったらとしてもですか？」というご質問にはハッキリ申し上げましょうか。その「あと一歩」をどう踏み出すかはお子さん自身の手に委ねるべきだ、と。

よく「中学受験は親が関われる最後の子どもイベント」等と言われますが、最後の瞬間だけはそうもいきません。試験会場に入れるのはお子さんだけ。一たび試験が始まれば、頼りになるのは自分がこれまで積み上げてきたものだけ。そこで「あと一歩」が踏み出せるかどうかはお子さんに委ねるしかありません。でも、いきなりそれができるわけではありません。ゆっくりとでも確実に親御が手を離していくこと。今後のお子さんの人生において中学受験というイベントが成長の糧になるとしたら、この過程は必ず通過しているはず。お子さんの成長を見守るとはこういうことなのではないでしょうか。この話題、もう少し続けたいと思います。では、また。