甲子園パワーで合格祈願②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #素盞嗚神社 #甲子園

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。塾生の合格祈願のために甲子園球場横にある素盞嗚神社にお参りし、社務所で宮司の方にいろいろとお話を伺った…という前回のブログの続きです。

「私の父も宮司でね。姉もいたんだけど、なぜか私だけが父と一緒によく神社に連れられてね。今から思えば、この神社に来たのもそういう巡り合わせやったんやろね。ここに来たときは小さな神社やったんよ。それが隣に大運動場ができる言うんで、神社の一角もそちらに譲ることになってね。そこの角が変な形になってるのはそういうことなのよ。それでも球場ができたお蔭で参拝される方も増えたんだけど、戦時中は球場に軍需工場があったもんで、空襲で一帯が焼け野原になって。神社にあった古文書も全部灰になって、神社の由緒がわからなくなっちゃって…大病したりと随分大変な思いをしたけれど、それでもスサノオさんに守られて生かされてるんよ。」

その話を聞いた当塾教室長、いたく感激してぜひ握手してくださいと。教室長もその手の感性の持ち主なんですが、握手した瞬間に何かがビビッときたらしく、とても90歳とは思えない力強さだったそう。「スサノオさんに守られて生かされている」という言葉は本当なんだな、と思わずにはいられなかったとか。そして、宮司さんの後ろに「夢」と書かれた色紙と星野監督の写真があるのに目が留まり、教室長が「あれが石のボールに刻まれた『夢』の字の原型ですか？」と尋ねたところ、

「そうなのよ。元々は絵馬に『夢』と書かれて奉納されてたんだけど、モニュメントを設置するとなった時に、この『夢』の字を彫らせてもらえないかというで星野さんにお願いしたら『だったらきれいに清書するから』ってあれを書いてくれたのよ。そうしたら色んなところで取り上げてもらえてね。球場や阪神タイガース、そして星野さんのお蔭やわ。ほら、これ見て。ボールの形をした『夢お守り』普通のお守りは1年で返納だけど、このお守りだけは5年、10年と持っていただいてていいの。私たちの中では星野さんは今もずっと生き続けてはるのよ。」

私たちも1つずつ「夢お守り」を分けていただきました。「顔覚えたから、また来てね。」という言葉を背に神社を後にし、高校野球やプロ野球の熱気がどこへやらの静かな甲子園球場をグルっと周ってみることに。すると、何やら床にレンガを敷いているようなので覗いてみると、それは歴代の高校野球優勝校の名前が記されたレンガを敷設しているところでした。作業している人が「『戦時中で中止』なんてのもあるよ」確かにありました。他にも「米騒動で中止」なんてもはや歴史の教科書ですよね。

まだ設置途中のレンガが2個あって、その上にテープが貼られていたのですが、うっすらと「東邦」と「履正社」の文字が。そう、今年の春と夏の優勝校。誰も見ていない冬の甲子園で、ひっそりと歴史がまた一つ刻まれていくという感じ。他に目をやると、今では中学受験でもよくお目にかかる学校の名前が。「1920年関西学院中」「1923年甲陽中（現・甲陽学院中）」ほぼ1世紀前ですね。さて、次の100年で中学受験や学校はどのように変わっていくのでしょうか。

最後に一つだけカミングアウト？しておきます。私（当塾代表）も当塾教室長も、ウサギがマスコットになっているオレンジカラーのプロ野球チームのファンです。では、また。