大阪桐蔭中のプレテスト（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学入試 #プレテスト #大阪桐蔭

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間私立中の統一入試日まで「あと39日」前回のブログで大阪桐蔭中のプレテストのついて触れました。今年は12月7日の土曜日が実施日だったのですが、1,251名もの受験者が集まりました。これだけの規模にも関わらず、2日後の週明けには結果が郵送されました。入試であれば基本的に合否さえ出せればよいのでしょうが、プレテストでは全体データに個人成績、答案と一式揃えて郵送しなければならないので、プレテストの方が作業量は多いはず。毎年の事とはいえ、本当にお疲れ様です。

返却物についてもう少し詳しく述べると、全体データとして「各教科別得点分布表」、個人成績として「合格可能性判定表・特別奨学生採用可能性判定表」そして採点済み答案となります。まずは「各教科別得点分布」について。平均点を見ると、国語が6割、算数と理科が5割、社会が7割でした。注目したいのは得点分布。算数以外は正規分布に近い得点分布だったのに対して、算数は80点台から下が同じような人数でだだらだら続く感じでした。80点台が119名、60点台が最多の199名、40点台も193名、そして30点未満も158名いるというような具合。120点満点得点者が3名いる代わりに、ほとんど得点ができなかった受験生も相当数いたということ。算数の差が激しかったことを示すデータと言えます。入試本番では最上位と最下位層は抜けるとしても、実際の入試でも算数は同じような分布なのでしょう。

かつては、いくら算数ができないと言っても、一応中学受験生ならば「学校にいる普通の子」よりはさすがにマシだったと思うのですが、最近はそうでもないようですね。教科書レベルでも大丈夫か？と思うほど算数の基礎ができていない「中学受験生」が増殖しているような気がします。その根本原因は実は「算数力」ではなく「読解力」にあるのですが、長くなるのでここでは横に置いておきます。算数の出題を見ていると、きちんとそれなりの勉強を積んできたかどうかがわかるようなものになっています。「普通の中学受験生」がついつい避けてしまいがちな「ちょっと小難しい」ところを突いてきています。なるほど、受験生が多くなれば差が大きくなる訳ですな。

難関校志望者にすれば「これくらい攻略できなくて何が難関校受験だ」最高の判定を貰って、勢いに乗って第一志望の合格に繋げたいところでしょう。でも入試は何が起こるかわからないし、特別奨学生になれるなら大阪桐蔭を押さえておいても損はないな…と考える上位生もいるのでしょう。そうやって大阪桐蔭は上位生の受験者を増やしてきました。実際に実績も上がってきていますし、しばらくプレテストの盛り上がりも続くことでしょう。現場の先生方は大変でしょうが…では、また。