間違いだらけの「入試対策」③（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学入試 #願書 #出願パターン

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間の中学入試統一日まであと「52日」。今年の11月は何かと慌ただしかったような気がします。国内でも国外でもスポーツ・政治等で大きな話題性のあるニュースが続きましたね。私（当塾教室長）など「来年度の入試ではこの時事問題が出るだろう！」と勝手に予測？予想？を立てて、一人で盛り上がっています。これも一種の職業病かも。

12月の声も聞こえてきたこの時期、受験生の親御さんにはもう一度確認をお願いしたいことが。それは「願書」の出し方についてです。受験する中学校によっては、小学校の担任の先生に「調査書」をお願いする必要があります。気軽に記入できるような書類ではないので、余裕を持って依頼しなければなりません。いきなり「今日中に書いてくださいね」と持って行ったのでは、アナタの常識を疑われるだけ。それで間に合わなかったとしても、先生には責任は一切ありませんので、念のため。

また、出願方法も「郵送」「web」「持参」など学校によっても異なりますし、中には「web出願のみ」という学校も。家庭でweb出願できる環境がない場合は、学校まで出向いて学校にあり端末で手続きすることになります。確認を怠っていざ出願しようとしたら、あらら昨日で締切？だったら強引に泣き落としで…なんて手は通用しません。あと、ある学校の入試説明会では「願書記入のマニュアルを入れてあるのですが、記入漏れや不備がとても多く確認作業に手が取られています。よくご確認いただけると大変助かります。」ということが。お子さんの受験が絡んだ大切な書類のはずなのに…親御がその程度では、お子さんに「ケアレスミスしちゃダメでしょ」という資格もありませんよね。くれぐれも「要チェック」ですよ

そして出願の「日程とその種類」。今は午後入試だ、適性検査型入試だ、チャレンジ入試だと様々なネーミングがあります。第一志望校の受験日を核にして、併願のスケジュールを組むことになりますが、他校の受験日と日程・コースを変えることによって生じるリスクについてはしっかり考えなければなりません。大人である親が客観的に判断をし、毅然とした態度を示してください。大手進学塾では、相手にするお子さんが多過ぎて一人一人いちいち見ていられません。模試結果＝偏差値を基に「機械的に」出願パターンを提案され、その学校のこともロクに知らされないままに、「機械的に」願書を提出する…「下手な〇〇も数〇ちゃ当たる」とばかりに、当塾では考えられないような「併願先を指定」するところもあるようです。偏差値だけで考えると、校風も入試傾向もバラバラで一貫性がなくなるんです。

当塾でも以前「すいません。小6の子なんですが。」と、受験寸前になって、ある模試の結果を手に悲壮な様子で突然「受かるんでしょうか！」とすごんでこられた、或る大手塾にお通いの方がいらっしゃったことがあります。勿論、この方は塾生でも何でもありません。対応した私は「そんなことはお通いの〇学園のセンセイにお聞きになってください。」と申し上げたのですが、その「併願先」をちょっと見てみると…あちゃ～、この子の中学受験のプランは「灘中学合格ありき」の前提で作られたものでした。そのために小2からその塾に通い「この塾に通っていれば合格間違いなし！」と親子ともに信じて頑張ってきたのでしょう。

「この塾は灘中学のことは詳しいようなのでお聞きしたいんです。」と詰め寄る？お母さんに私。「過去問はされましたか？どのような点数でしたか？」と反対にお聞きしました。すると待ってました！とばかりに「灘中合格への算数」なる教材を見せ、「こんなにこの問題はできていたのです。でも、この模試ではいつもこんな結果で。」なるほど、危惧した通りの返事が。ちょっと長くなってきましたので、続きは次回に。では、また。