間違いだらけの「入試対策」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学入試 #過去問演習 #灘中入試

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2019/11/26 間違いだらけの「入試対策」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学入試 #過去問演習 #灘中入試

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。さて、今日で阪神間の中学統一入試日まで「あと54日」前回は、入試過去問を虫食い式に解いても「百害あって一利なし」というところで終了しました。それがなぜなのか、もう少し突っ込んでお話ししたいと思います。

 

私(当塾代表)が中学受験生だった時(ン十年前?ほっといて!)も、小6最初の算数特訓の授業でいきなり、その年出されたばかりの灘中1日目算数をやらされました。点数?「お団子」でしたけど何か?小5の終わり頃は算数が得意だと思っていたんですけど、このことがトラウマになったのか、小6になってからは算数がとんとできなくなって…いやぁ、算数にはホント苦労しました。まあそれでも、1年後の本番では2日合計で算数は85%以上取れたんで良しとしましょう。

 

しかし、小5終了時点で灘中入試を演習させることに一体どれだけの意味があるのでしょうか?「灘中へのモチベーションが上がる」という意見も聞きますが、ごく一握りの超優秀生を除けばまだまだ「発展途上」今どきのオコチャマだと、あまりにも道が遠いことに絶望しかねないのでは?と心配になります。どちらかというと、出来立てほやほや?の灘中入試を早速授業に持ち込むことで、塾のレベルが高いことを親御へアピールしているとも言えるでしょうか。

 

過去問と言うと、大手進学塾では「〇〇中への合格の算数」などという、過去問をバラバラにして単に切り貼りしただけの「合格問題集」なるものを作成し、「科目別」「単元別」に分けて演習・解説を繰り返すケースが多いようです。いかにも志望校対策をしてますという感じで、いかにも「合格」しそうですもんね。

 

これ前回書いたことなんですが、ここに大きな弱点が。大手進学塾では教科毎に講師グループが分かれており、指導研究などもこのグループ単位で行われます。カリキュラムも科目毎に組まれるので、過去問演習も必然的に「科目毎」に分けられることになります。関西では首都圏以上に算数の比重が高く、算数講師が幅を利かす構造となっています。灘クラスも同様で、算数が何をおいても最優先。国語や理科と協調するなんてことはまずあり得ず、算数が先走って過去問演習することに。入試と同じ形式で総合演習することは構造的にあり得ないのです。そうなると、国語や理科も「勝手にやらせてもらうわ」となり、全単元終了を待たずに過去問をやる手段として、「単元別」に切り貼りした問題集という形にしての演習となるわけです。

 

入試過去問こそ、どんな模擬試験よりもその学校の合否可能性を正確に教えてくれます。一通り単元学習を終えた時点から過去問演習を始めて、注意深く推移を見守っているとかなりの確度で合否予測が立てられます。それなのに、入試過去問が持つ一番の効能をさっさと捨てて「灘中の算数20年」とか演習しても勿体ない限り。最新数年度分は総合演習用として手をつけずに取っておいて、いよいよ時期が来たら思いっきり自分の力を試してみるというように使ってほしいものです。では、また。

 

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