間違いだらけの「入試対策」①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学入試 #過去問演習 #出題形式

全国統一小学生テスト、本日「決勝大会」が行われました。これで、今回のテストは一つの大きな区切りを迎えました。当塾においても成績表返却と見直し勉強会が滞りなく終了し、ようやく一息ついた…と言いたいところですが、気がつけば（気がつかないわけはないのですが）阪神間の中学入試統一日まで今日で残り55日。G党の私（当塾教室長）にとっては、誰かの背番号ではないですか！

…などと悠長なことはさておいて、いよいよ入試本番に向けての最終段階、小6の実戦力・得点力を向上させるための本格的な指導がスタートします。全国統一小学生テストの結果を勢いにして、志望校へのステップとして欲しいですね。でもそれにはいくつかの「ただし」があるようです。この11月までは小学校でも6年生としての行事が多くあります。子どもでももちろん疲れます。そして、身体的な疲れだけでなく、「本当に合格するのだろうか」という当たり前の「漠然とした不安」にも襲われもします。

親御さんたちの悲鳴とも慟哭ともつかない心の「叫び」を、この時期によくご相談で受けるのですが、受験生本人もそれは変わりがありません。と言ってもまだまだ「子ども」なので、熱心な受験生の親御さんから見れば「今、それやる？」ということだらけですよね。「ゲームなどして」「暗記ものの本を山ほど買ったのに、全然開こうともしない」「毎日スケジュールを決めたはずなのに、それを守らない。入試までやらねばならないことが…」等々、それこそ山ほど聞かされます。どうすればいいんですか？さあ、どうすればいいのでしょう。

ところで、お通いの塾のセンセイは、どのような指導を「今」されていますか？ちなみに、当塾では志望校の過去問をこの時期に「サッと」させています。そして合格可能性をあらゆる面から、もちろん各教科の点数からも「読んで」いきます。過去問と言うと、大手進学塾では「〇〇中への合格の算数」などという、過去問をバラバラにして単に切り貼りしただけの「合格問題集」なるものを作成し、「科目別」「単元別」に分けて演習・解説を繰り返すケースが多いようです。いかにも志望校対策をしてますという感じで、いかにも「合格」しそうですもんね。

過去問を何年間分か解いて、その傾向を掴むことは悪いことではありません。学校によっては、入試の出題形式を変えないことを公言するところもあります。プライドの高い伝統校では「今まで何の問題もなかったのだから変える必要がない。」受験生を増やそうと躍起になっている学校では「対策がしやすい＝受験しやすいということをアピールしたい。」ということのようです。そういう学校を受験する場合、過去問演習によって、現時点で合格最低点にあとどれくらいなのかということや、どの分野を強化すればよいかがわかりやすいということがわかりやすいとも言えます。

しかし、そのためには入試本番に準じた形式で演習することが欠かせません。いわゆる「赤本」等の過去問題集を購入するのはいいのですが、ついつい気になって虫食い式に問題を解くのは「百害あって一利なし」次回はその辺りのことをお話ししましょう。では、また。