【学校情報2020】灘中入試説明会②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #学校情報 #灘中

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。昨日の「灘中入試説明会」案内は私の個人的な趣味？に灘中を巻き込んでしまいましたが、今回は「中身」に迫ってみます。本日は第2回の説明会が行われています。さて、今日は何人参加されているのでしょうか。土曜なのでオコチャマも多いのでしょうね。

学校説明会の会場の講堂には「精力善用」「自他共栄」の灘校の校是が、嘉納治五郎先生直筆の書によって掲げられています。これは「柔道の精神」でもあります。校歌の中にもその言葉が入っています。よくある「学校生活を切り取ったスライド」での学校紹介。その一つに中高合同の体育祭があります。オープニングは中一による鼓笛隊の入場行進。この鼓笛隊、どこかの選手権大会ではないのですが一応、木管楽器と打楽器で編成されています。ここでは木管楽器はクラリネットではなく「リコーダー」。解説の先生がおっしゃるには「近頃の小学校では合唱の指導が盛んなようで、リコーダーまで指導が回らないのでしょうね。」何を言おうとなさっているのか？ま、灘中に入学したい方はしっかり吹けるようにしておきましょうね（笑）。様々な行事の紹介のあと、授業のようすのスライドも。私がびっくりしたのは新しい教室の施設の素晴らしさとそのつくり。「まるで細胞の一つ一つ」です。かと思えば、その中にイスと机が一体化したあの伝統の机が。居心地は如何ですか？机さんたち。他にも、OBを招いての土曜講座など、様々な行事で生徒の好奇心を刺激するプログラムもたくさんあるようで。

灘校が注目しているのが「イギリス」の教育のようですね。サッカー部は名門イートン校との親善試合が恒例となっています。なぜイギリス？他校はアジアやアメリカの学校に注目してるのに…和田校長は英語の先生、しかも京大文学部の英語科卒。私（当塾教室長）の尊敬する夏目漱石とヒジョーに似ていらっしゃいます。そういえば昔、東京高等師範学校校長の嘉納治五郎先生は夏目漱石のことを知っていて「先生に」と漱石に声をかけたそうですが、それを断って四国の学校で先生を始めたのが「坊ちゃん」だったわけです。和田校長先生はイギリスの精神を灘校にも取り入れたいのでしょうね。イギリスに英文学の勉強に政府から派遣されて留学した漱石、どのように和田校長に「お声」をおかけするのでしょう。

さて、具体的な願書の書き方などの説明が始まりました。スライドにご丁寧に願書を大きく映しだして、しかも「大切なところ」は大きく赤で〇で指示。誰に説明？そして小学校から提出される「調査書」についてのお話が。「今年度より調査書の書式を簡略化しました。調査書の内容で合否が決まることはないと申し上げても、所見欄に担任の先生が熱を込めてびっしり書いてくださるのです。お忙しい12月に申し訳ないので。」良いように書いてくれと頼む親御さんが多数いらしゃるのですね。いやあ、そりゃ開封して読むほうもタイヘンだわな。「欠席日数につては常識の範囲内で。そうですね大体10日位まででしたら問題ないのですが、長期欠席の理由が明確でない場合などはお伺いすることもあります。場合によっては受験自体を辞退いただくこともあります。」

「その他の諸注意」で私がたまげたのは受験当日のこと。筆記用具はボールペンはダメだとか、鉛筆が転がった時はどうするだとか、定規はいいがそれも分度器付きのものはダメだとか、ティッシュペーパーは箱はダメで、一枚一枚袋から出して机の上に、また時計はキッチンタイマーはダメだとか…そんなの、あたり前〇の〇ラッカーだろ？ということを、このように学校説明会の壇上からわざわざ言う。いかにその種のお問い合わせが多いか、それで「手を」取られることが多いかということでしょう。こう言っちゃあなんですが、灘を志望しようかという親の常識レベルがこれですか？と。学力はともかく、お子さんの常識レベルも推して知るべし。入試で「駆逐」されることを切に願います。では、また。