全国統一小学生テスト・年長さんいらっしゃ～い②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #年長生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回に引き続き、全国統一小学生テストの年長さん受験について書いていきましょう。年長さんで身に着けておきたい「学力」そして問われる「学力」もっと好かれそうな表現で言うとすれば「これだけは身に着けておきたいこと・これを身に着ければ他の子と差がつくこと・小学校入学でぶっちぎりに差をつけておくこと」それは一体何でしょうか。

書店であふれている「○○社の幼児教材を片っ端からやってみた。すべて〇で100点でした。次はどの教材をやればいいんでしょうか。」「〇〇マ〇〇ンの教材は古すぎるのではないかと思います。新しい教材はありますか。」当塾でもこのようなお話を何度もお聞きしています。そうですか、いやいやお疲れ様です。他にこのようなご相談も。「幼児の頃からバリバリやって灘中に合格させたいんです。ご相談ですが、灘中に合格するためにはどんな勉強が必要ですか、教えてください。」

ウチは幼児教育専門ではありませんので無責任なことは言いません。でも、灘中合格云々の前に一つ聞かせてください。「お子さん、今楽しそうですか？」そうすると、まず間違いなく返ってくる答えがこれ。「ええ。嫌なことはさせていません。勉強を楽しくさせたいので。勉強嫌いにさせないことが大切ですよね。幼児教室にも楽しく通っています。ですから、とても楽しくパズルや言葉集めやプリントをしています。」何とも鼻息の荒い（失礼！）、熱心なことですね。

さて「楽しそうですか？」の質問ですが、出題者の意図からすれば「お子さんは、今生きていることに楽しそうですか？」。○○社の教材を意気揚々とお持ち下さる方や、カワイイくまさんやバナナのイラストで「これとこれであわせていくつかな」などと書かれた教材を私が見るにつけて感じること。それは「学力というものの認知についての理解が浅い」ということです。カラフルでカワイイ子ども受けしそうなイラスト付きの教材には、私（当塾教室長）個人的には怒りすら感じています。

「ちいさい人をバカにしてるでしょ？現実に目の前にこんなデフォルメされたくまやウサギがいるわけないじゃん。写真をせめて使ったら？そのくらいの良心は持とうよ。幼児教育を売りにするのであれば。」そんな疑問というか要望を、知り合いである某出版社の教材担当者にぶつけたところ、返ってきたのが次の一言。「だって、写真を使うとお金がかかって、教材の売上と比較しても元が取れないんですよ。つまり儲からないのです。」

そりゃあね、ボランティアじゃないことくらいはわかりますよ。しかし、本物もしくはそれに準ずるものにまったく触れさせずに、やれ問題が解けただの、点数が高いだのといったところで、誰かがプログラムした「ゲーム」の中で、はじめから決められた「ルール」を覚えて遊んでいるだけのこと。そりゃ「ゲーム」だったら楽しいですよね。だけど、それで本当の意味での「学力」が身に着くのですか？次回はその辺りのことをお話ししましょう。では、また。