「ぼくも12歳」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夏休み #新中一 #ぼくは12歳

有限会社灘教育研究所

078-940-4170

〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

営業時間/14:00~21:00 定休日/日曜・祝日

「ぼくも12歳」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夏休み #新中一 #ぼくは12歳

スタッフブログ

2019/08/11 「ぼくも12歳」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夏休み #新中一 #ぼくは12歳

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中学受験が終了すると中学生として初めての夏休み。考えてみれば中学受験しようがしまいが、小学生時代とは全く違った世界で迎える初めての夏休みですね。新しく始まる中学生生活。それは「次元の座標軸」が異なる世界。その中での夏休みです。中学入学後初めての「先輩」、初めての部活、「中間試験」に「期末試験」、そして「順位」「成績」。さあ、いかがでしたか、新中一のみんな。一学期、宿題は多いし、電車通学で疲れるし、かばんは重いし、何よりもクラスでの順位が気になるし、こんなことなら近くの中学校に行った方が良かったかな?

 

親御さんも心配ですよね。せっかくつかんだ新しい環境に馴染んでくれるのか。中学受験の大手塾での経験が、ここで影を落とすこともあります。「学校で何位なの?」一学期の間は新中一生なのでものすごく緊張して「頑張る」子どもたちですが、「なんだ、こんな調子でやれば良いんだ。」と軽く考えると、夏休みに入ると途端にリズムが崩れることもあります。緊張の糸が切れてホッとして、それと同時に学習のリズムも崩れてしまいます。でも、そりゃ当たり前ですよね。大手進学受験塾で散々輪切りにされて「評価」され、無意識の内にも「テスト結果」という判断基準でしか自分の立ち位置を見えなくされていたのですから。学校生活は「テスト結果」がすべてではない、とアタマではわかっていても、いざ実際に「結果」を見ると…

 

個人差はあれど、なんせ多感な思春期の入り口に差し掛かっている新中一。「まだまだ子どもでしょ?」さあ、果たしてそうでしょうか。「ぼくは12歳」のあの少年も、様々な悶々とした気持ちをたぶん抱えていたことでしょう、みんなと同じように。よく「一体何を考えているのか…中学生になったら何も話してくれない。」と自分のお子さんの変わりようを嘆く(?)親御さんもいらっしゃいますが、思い返してください。あなたが中学生だった頃のことを。何でもベラベラ親に相談しましたか?「ええ、私は何でも話したわ。」と言われる方、果たしてそうでしょうか。自分自身の中の「得体の知れなさ」と対面するのがこの「12歳」の頃なのかもしれません、あの少年のように。

 

少年の死が学校中を掛けめぐった朝、いつもの昇降口の様子が違っていました、ざわざわしていて、泣き出している子もいて。そのニュースを友達から聞かされて、少年が在籍していた1年H組の教室に友達を気遣って行こうとしたのですが、友人が一言。「1Hの教室は固くドアが閉まってるよ!」その学校は旧校舎と新校舎に分かれていて、私達中一はボロい木造の旧校舎に教室がありました。「トイレの花子さん」が出てきそうなトイレもありましたね。その古い木造校舎の二階の一番奥まったところに1Hの教室があったのです。

 

朝礼があり、その少年のことが知らされました。夏休み直前だったのでとても暑かったことだけ覚えています。そして帰路、小学校時代に何度もお邪魔した少年の家のそばの道を、私達は重い気持ちで帰路についたのです。校区により、その少年と違う小学校の子たちもたくさんいたのですが、何にしてもその少年の死は、まだこれからの明るい陽射しの中での眩しさに弾けてしまうような危うさを持ったはずの私達に計り知れない「影」を落としたのでした。少年の葬儀で同級生が泣きながら読み上げた弔辞の始まり、それは「少年は星になった…」『星の王子さま』を愛読していたその少年に捧げるまず一言でした。「将来なりたいものは弁護士。理由は人を助けたいから。」小学生の卒業アルバムにそう書かれていた少年の未来は「星」になったのでしょうか…今回はここまで。では、また。

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

灘中学受験アカデミア

【電話番号】
078-940-4170

【住所】
〒651-1132
神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

【営業時間】
14:00~21:00

【定休日】
日曜・祝日

■■□―――――――――――――――――――□■■

TOP