全国統一小学生テスト・「残念な親」が考える「我が子の幸せ」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #残念な親 #我が子の幸せ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」も残すは決勝大会のみとなり、大半のお子さんにとっては終了となりました。こういっちゃ何ですが、「我が子を決勝大会に」と意気込んで受験したものの儚い？夢に終わった方も多かったことと思います。前のブログでも書きましたが、そんな甘いモノではありませんよ。ここで、あらためて「全国統一小学生テスト」でも多くいる「残念な親」への苦言をまとめてみましょう。

「全国統一小学生テスト」ですぐに点が上がる「特効薬」的な対策はありません。「全国統一小学生テスト」は学力診断テストです。コツコツと勉強して学力を蓄えてきた成果を試すものです。その意味では入試と同じで、あくまで「実力」テストです。計算・漢字といった地味なドリル学習、教科書レベルの最低限の基礎知識の暗記、国語のみならず問題を理解するための語彙や読解力の鍛錬、図形や抽象概念等の高度な思考力や表現力の習得と、何かに偏らずバランスよく学習しているかどうかを総合的に診断されるのです。だから、これさえやればよいというものはありません。

これは「全国統一小学生テスト」に限らず、普段の家庭学習にも言えることですが、お子さんが今何ができているか、次に何ができそうなのかを判断して、常に少し上の勉強＝頑張れば成長できる学習を考えてあげてください。いきなり「山の天辺」を目指させてもロクなことはありません。お子さんの為ではなく、親の欲目でしよう？「我が子が良い点を取ること」を喜ばない親御はそうそういないでしょうが、親御がそれを「自分のご褒美」と勘違いしてお子さんに強く求めるのは本末転倒。「あなたのために言ってるのよ」なんて自己正当化しても見抜かれてますよ。恥ずかしいからお止めなさい。

そういう親御はどんなテストでも同じ態度を取っています。組分けテストでは毎回毎回クラスが上がらなければいけない、模試では偏差値が毎回毎回上昇しなければならない、志望校判定では第一志望校はじめ全部の学校でA判定でなければならない…そんなことあり得ます？疲れちゃうでしょ？親御が、ではありません。お子さんが、です。でも、「残念な親」は大抵こう言います。「テストで良い点とって、良い学校に入って、良い会社に就職して…それを我が子に望んで何が悪いの？子どもの幸せを願うのは親にとって当然のことでしょう！」

そうやって旧態依然としたテスト対策、入試対策、就活対策を延々とお子さんに求めていくのでしょうが、今後のAI社会でそんなのが社会に有用な人材になり得ますか？近い将来の社会は「AIを使いこなす側の人間」と「AIに使われる側の人間」に分かれていくと言われています。「残念な親」が考える「我が子の幸せ」では決してお子さんは幸せにはなれないことでしょう。なぜなら、将来に対して「〇〇対策」というマニュアルでしか物事が考えられない人間がAIを超えることは決してないから。「AIに使われる側の人間」になることが確定しているから。そうなっても「我が子は幸せ」だと言い張れるのでしょうか。

AIが人類の知能を超える技術的特異点（シンギュラリティ）は2045年と言われています。そのとき、アナタのお子さんはどちらの側の人間になっているのでしょうか。親の責任も決して軽くありませんよ。それでもまだ「残念な親」を続けますか？では、また。