全国統一小学生テスト「対策授業」とは（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #対策授業 #中学受験ブログ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」の申込締切も近づき、各会場で「対策授業」を受けたというお子さんもいるのではないでしょうか。当塾でも明日「対策授業」を実施します。

「対策授業」とは、

・会場までの行き方を確認する

・会場の雰囲気に慣れる

・主催の四谷大塚が毎回新作を用意する「対策授業」教材で演習する

・3年生以上はマークシートの記入に慣れる

等々、テスト本番で慌てずにできるだけ実力を発揮してもらえるようにという事前イベントです。1、2年生は記述式のテストですが、学校のテストと違って問題用紙と解答用紙が別になっていることだけでも、大半のお子さんは戸惑ってしまうものです。それを事前に知るだけでも安心感が大きく変わってきます。

ただし、ここで誤解のないようにお伝えしたいことがあります。「対策授業」教材はあくまでも事前の演習教材であって、本番のテストとバッチリ同じ範囲の演習をするものではありません。もちろん「教科書の1学期範囲＋応用」という出題範囲には準拠してはいるものの、「対策授業」を受ければ飛躍的に点数が取れるようになるというものでもありません。「なんで？それじゃ『対策』じゃないじゃん？」とお思いになる方もいらっしゃるでしょうか。

前回も述べた通り、この「全国統一小学生テスト」は学校の確認テストではなく、全国レベルで見てお子さんの現有学力がどの程度なのかを見るのに最適化されたテストです。それなのに、「ここ出るぞ～。しっかり勉強しておけ～。」なんて中高の定期試験みたいなことをしてしまったら、ほとんど「カンニング」と変わりがないではありませんか。成績データそのものの信頼性も失われかねず、「全国レベルでどの程度か」を知ることもできなくなってしまいます。あくまでも「実力テスト」でなければならないのです。「対策授業」の「対策」とは、少しでもネガティブな要素を取り除く「対策」であって、テストで『実力以上の』点数を取らせる「対策」ではありません。

ですので、テストができなかった原因を「対策授業とテストの内容が違う」ことに求めるのは大間違い。それがお子さんの現有学力であることをまず謙虚に受け止めてください。そして、今後どのように学習を進めていくか冷静にお考えいただきたい。「全国統一小学生テスト」の意義を正しくご理解の上、お子さんのこれからに役立てていきましょう。「残念な子」にさせないために「残念な親」には絶対にならないでください。では、また。