古今東西・塾講師かく語りき③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #学校選び #教育改革

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2019/04/29 古今東西・塾講師かく語りき③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #学校選び #教育改革

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。10連休始まっちゃいましたねぇ。「春休みや冬休みとほとんど変わらんやん」ということで、受験生相手にゴールデンウィーク講習開講中です。気合が入り過ぎて?疲れてしまい、ちょっとブログもお休みしました。例年ならば、遅れてやってくる春期講習の疲れをゴールデンウイーク中の数日で癒すのですが、今年は連休が長過ぎてかえって休めません

 

塾講師の中には変なのもいて「休むとかえって体調が悪くなるから休みなんていらない。毎日授業していたい。」というようなモーレツ社員(死語?)も実際にいるのですが、そんなのが上司になったせいで過労死の憂き目に遭った講師も実際に見たことがあります。そもそもの原因は客である親御の要求ですので、少しでも他人の命を尊重するならそんな要求もほどほどにしましょう。昨日まで教えてくれていた塾講師が過労死したとあっては、まともな神経だったら寝覚めが悪いですよね。

 

学校だって同じです。黙っていても受験生が集まる「見てくれのいい難関校や有名校」ならいいのですが、競争の激しい中堅校や新進校だと、理事長周辺から「受験生を増やせ」という厳命が現場に下ります。そしてそれを達成できないとなると、校長のクビが飛んで理事長肝入りの新任者がやってきて、改革の名の下に新体制に従わない勢力の排除が始まります。教育とはまったく異なる分野から参入した経営者が乗り込んできた学校では、「学校の先生は世間知らずだ」と傘下の飲食店で「研修」と称して働かせ、異を唱える者はあの手この手で辞めさせられました。正にブラック企業の手法ですが、外面だけはとてもよく、いかにも親受けしそうなことばかり話すもんだから「信者」まで出る始末。その陰で、先生は「従業員」として「顧客満足度」を高めるべく働くことを強要されるのです。詳細は省きますが、その後この経営者は学校経営から撤退しました。傘下の企業から過労死が出たことが遠因で。

 

首都圏の或る私立校は「3日間口頭試問」という非常に独特な入試をしていました。受験生に「問い」を与えて考えさせ、個々に面接をして導き出した答えやそこに至る考えを聞きます。面接官は受験生の考えに対して質問をして、受験生がどう応答するかを見ます。答えそのものに正誤を見出すのではなく、他者としっかり話をやり取りできる力を見たいということだそう。つまり、その学校は「教育理念」を具現化する方法としてそのような授業をしているので、それにマッチする生徒を選考しているのです。ところが近年、それを2日間に短縮し、それとは別に一般的な学力入試も導入することになったそうです。その理由として、「3日間も取られると併願校が受け難い」「塾で対応しづらく受験を勧められない」という受験生側の理屈が挙げられました。

 

受験生の減少が顕著になると、「教育理念」を曲げてでも入試方式を変えざるを得ないのでしょう。しかし、その行き着く先が「複数回入試」「英語入試」「適性型入試」とパターン化していくのは、あまりにも親御に迎合し過ぎなのではないでしょうか。学校はいつから「サービス業」になってしまったのでしょう。親御が求めるものが本当に正解なのでしょうか?その答えは、2020年からの教育改革で示されていると思います。大学入試改革を始め、求められている学力像は「これまでの普通の子」にはとても身に着きそうにないモノばかり。今までのような「そんなの学校で身に着けさせてくれるんでしょ」では親御の姿勢としては既に失格です。テストの点がどうのこうの、塾のクラスがどうのこうの言う前に、まずは親御自身がその辺を見つめ直すべきだと思いますが如何でしょうか。では、また。

 

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