中学受験早けりゃいいってもんじゃない⑤（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #受験勉強 #受験準備

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「中学受験早けりゃいいってもんじゃない」と言ってたのに、中学受験の勉強をする前に「土台」作りをする必要があるってどういうことなの？それって、やっぱり早く始めなきゃダメってことじゃないの？これまでの話から考えれば、その問いの答はもう出ていますよね。

繰り返しになりますが、今の小学校での勉強では中学受験の「土台」にもならないため、中学受験をしたいと思うのなら、最初に「土台」作りをしなければなりません。しかし、それは多くの大手受験塾がやっているような「中学受験の内容を低学年で先取りすること」ではありません。中学受験をするための「土台」を作ると言っているのだから、中学受験の内容をやったところで意味ないでしょ？「ウチの子は低学年でもう中学受験の問題を解いてるザマス」という、まんまと大手受験塾の策略にハマった愚かな親御の自己満足でしかありません。

では、中学受験の「土台」とは何でしょうか？まずは「規律ある学習姿勢」です。それは筆記用具を見るとおおよそわかります。きちんと鉛筆が削られているか、消しゴムも使いやすい状態か、必要以上のムダな文房具が入っていないか、チャラチャラした装飾のある文房具を使っていないか等々。当たり前のことのようですが、こんなことすら自分で整えられない子がどんなに多いことか。あと、手遊びをしている子も要注意。消しゴムにシャーペンを刺したり、割ったりするのもＮＧ。手遊び＝集中力ゼロと考えて構いません。そんなときの学習効果もゼロです。

次は「学習すべき内容」。学習を進める上では「進度」と「深度」がポイントになります。中学受験の勉強では、志望校のレベルに応じて「より深い深度」すなわち「より難度の高い」勉強も必要になってきます。それに対して「土台」作りでは、その「深度」に耐えるために「進度」すなわち「先取り」に重きを置くべき。一足先に小学校の全内容を一通り終えておくのです。ただし「深度」は教科書レベルで構いません。例えば、小数や分数をはじめ数の概念をすべて習得することで四則計算が可能となり、練習時間も十分に取ることができます。割り算は割合や比の理解にもつながってきます。「広く浅く」でいいので全内容を体系的に入れてからの方が、中学受験の内容になっても間違いなく理解度が向上します。

もうおわかりでしょう。「難しいことをやっていればカッコいい」という見栄っ張りなやり方ではダメだということ。どんなに早くから勉強をさせても、中学受験に成功するということではまったく無意味なのです。そのことを「中学受験早けりゃいいってもんじゃない」と表現したまでです。このシリーズはここまで。では、また。