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中学受験早けりゃいいってもんじゃない③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #受験塾 #受験テキスト
神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。中学受験の勉強を早く始めても途中経過が適切でなければ、望み通りの結果にならないことも多々あるということを書きました。ところが、最近は受験塾そのものが「拙速」に走ってしまっている…今回はそこに焦点を当ててお話ししていきましょう。
どの業界でもお互いにシェア争いをする大手企業がいくつか存在します。塾業界もそうです。合格実績、生徒数、売上高等様々な指標がありますが、それなりにターゲットの住み分けがあり、どこかが大きく独り勝ちするというものでもありませんでした。しかし、ここのところ地域トップの塾に皆が集中する傾向が出てきました。学歴ならぬ「塾歴」にこだわる親御が多くなってきたのです。トップの塾に通っていること自体が既にステータスだという訳です。くだらんことだと思いますが、続けるとキリがないのでこの話は別の機会に譲ります。独り勝ちのトップ塾が出てくるようになったということだけ覚えておいてください。
では、2番手以降はどうすればいいか。有名人を「VIP待遇」で特別指導し、有名校に合格させたことを宣伝するというような手段を取る塾もありました。実際物凄い効果があり、大きく塾生が伸びたそうです。ハッキリ言ってそれで入塾する方もどうかしてると思いますが…それはさておき、かつては名門として名を馳せたものの、最近はトップ塾の後塵を拝しているという塾。どんな手段に出たかというと、自塾のテキストの大幅な改訂に着手したのです。
その内容とは「これまで6年上テキストで全単元終了していたものを、大きく前倒しして5年下テキストで終わらせる。」というもの。その塾の言い分としては「トップ塾は5年生で単元勉強を終わらせ、6年生の1年間を入試対策にみっちり使っている。だから勝てるのだ。」と。ならば「ウチの塾も同様にすれば対抗できるはず」と考えたのですね。この指令にテキスト製作現場は大混乱に陥ります。さすがに小4~6の3年分を一気に改訂するのは無理があり、小4テキストから順に改訂することになりましたが、指導計画も修正しなければいけないし、テストだって変えなければいけません。教える側にも大きな負担が強いられます。
でも、一番負担がかかったのは塾生でした。これまで2年半でやっていた内容を2年で終わらせるのですよ。ただでさえ5年の後半からは内容が濃くなり、いよいよついていけなくなる子が多くなっていたというのに、それを5年の中頃で理解しろというのですからそりゃ大変です。ほとんどの子が振り切られたまま「とにかく授業でやった」という事実だけ残るのです。それで6年生から入試対策に入ったところで前より学力が上がりますか?「拙速」と言い切ったのはそういうことなのです。
同じ能力で同じ学習をしているのならスタートが早い方が有利でしょう。しかし、上のような子が相手なら、たとえスタートが遅くとも、内容をきちんと自分のモノにする勉強をすれば十分逆転勝ちできます。「塾には通っているけれど、正直何を勉強しているのかすらわかっていない。」そんな状態に我が子がハマっていませんか?ちょっと観察していればわかります。一度確認してみてはいかがでしょうか。では、また。
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灘中学受験アカデミア
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どの業界でもお互いにシェア争いをする大手企業がいくつか存在します。塾業界もそうです。合格実績、生徒数、売上高等様々な指標がありますが、それなりにターゲットの住み分けがあり、どこかが大きく独り勝ちするというものでもありませんでした。しかし、ここのところ地域トップの塾に皆が集中する傾向が出てきました。学歴ならぬ「塾歴」にこだわる親御が多くなってきたのです。トップの塾に通っていること自体が既にステータスだという訳です。くだらんことだと思いますが、続けるとキリがないのでこの話は別の機会に譲ります。独り勝ちのトップ塾が出てくるようになったということだけ覚えておいてください。
では、2番手以降はどうすればいいか。有名人を「VIP待遇」で特別指導し、有名校に合格させたことを宣伝するというような手段を取る塾もありました。実際物凄い効果があり、大きく塾生が伸びたそうです。ハッキリ言ってそれで入塾する方もどうかしてると思いますが…それはさておき、かつては名門として名を馳せたものの、最近はトップ塾の後塵を拝しているという塾。どんな手段に出たかというと、自塾のテキストの大幅な改訂に着手したのです。
その内容とは「これまで6年上テキストで全単元終了していたものを、大きく前倒しして5年下テキストで終わらせる。」というもの。その塾の言い分としては「トップ塾は5年生で単元勉強を終わらせ、6年生の1年間を入試対策にみっちり使っている。だから勝てるのだ。」と。ならば「ウチの塾も同様にすれば対抗できるはず」と考えたのですね。この指令にテキスト製作現場は大混乱に陥ります。さすがに小4~6の3年分を一気に改訂するのは無理があり、小4テキストから順に改訂することになりましたが、指導計画も修正しなければいけないし、テストだって変えなければいけません。教える側にも大きな負担が強いられます。
でも、一番負担がかかったのは塾生でした。これまで2年半でやっていた内容を2年で終わらせるのですよ。ただでさえ5年の後半からは内容が濃くなり、いよいよついていけなくなる子が多くなっていたというのに、それを5年の中頃で理解しろというのですからそりゃ大変です。ほとんどの子が振り切られたまま「とにかく授業でやった」という事実だけ残るのです。それで6年生から入試対策に入ったところで前より学力が上がりますか?「拙速」と言い切ったのはそういうことなのです。
同じ能力で同じ学習をしているのならスタートが早い方が有利でしょう。しかし、上のような子が相手なら、たとえスタートが遅くとも、内容をきちんと自分のモノにする勉強をすれば十分逆転勝ちできます。「塾には通っているけれど、正直何を勉強しているのかすらわかっていない。」そんな状態に我が子がハマっていませんか?ちょっと観察していればわかります。一度確認してみてはいかがでしょうか。では、また。
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