理科もできんで何が理系ぞ(怒)⑦(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学入試 #理科 #論理的思考力

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2019/04/02 理科もできんで何が理系ぞ(怒)⑦(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学入試 #理科 #論理的思考力

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回の「理科もできんで~」⑥をアップした直後に関西学院中学部の情報が入り、これは少しでも早く伝えねばと立て続けにアップしました。そのせいか「理科もできんで~」⑥が埋もれてしまった感があります。⑥がまだという方は、やや長いのですが、今回の話に大きく繋がりますので⑥を先にお読みいただけると幸いです

 

理科は自然科学すなわち多くの自然現象について学ぶ科目です。その現象はどんなものなのか、それがどのようにして起こるのか、既知の現象との共通点や相違点があるか等ということを考えていきます。とはいえ、人生経験の乏しい子供たちに難解な語句や理論を「上から目線」で浴びせかけたところで理解できるはずもありません。理系を自負する人間が往々にしてこんな失敗をするのですが、ある意味では「論理的思考能力が乏しい=理系思考ではない」ことを証明していますよね。相手のことを考える能力に欠けているのですから。

 

塾の理科講師に文系が多いのは案外こういう理由かもしれません。「理科は素人だから、子どもと同じ視点で考えることができる。どこがわからないかがよくわかっているから、かえって子どもがわかりやすいように教えられる。」と。これは、かつて灘中に多数合格者を出して名を馳せたS塾の先生にも通じます。先生は文系で算数は素人でしたが、その分どう教えれば理解させられるか徹底的に考え抜きました。そのことが塾生の算数力を飛躍的に高め、灘中の合格実績に繋がっていったのです。

 

子どもたちが躓きそうなところを把握し、それを理解させる指導方法がないかと考えを巡らせる。そこには子どもたちのことを思いやる心があります。これこそ抽象的・論理的思考能力そのものではないでしょうか。教室にパンパンに子どもを詰め込み、その前で文章題の解法パターンをひたすら板書し、それをノートに書き写させるだけで終わりの指導にはまったく見られない思考形態です。

 

私(当塾代表)も、理科の指導を行うときには子どもの理解を助ける例え話を多用します。一足飛びでは理解しづらい内容でも、既に知っていることから想像力をはたらかせることや共通点・相違点を考えさせることで理解に近づけることができます。子どものレベルによって使う引き出しは変えていきます。引き出しの数を多くするためには教える側も抽象的・論理的思考能力を磨いておかねばなりません。話の展開をどうすればより理解が深まるだろうか、例えが古いので今風に変えた方がいいだろうか、ここは多少お笑い?も入れた方が堅い話でも聞きやすいかな…等々、これでもいろいろ考えているのですよ。

 

それを理解しないのもいましたけどね。出来の悪いヤツほど枝葉の話が大好きでそこだけを親に話すもんだから「授業でくだらん話ばかりするな!」とクレームが来ることも。クラス全員が成績が悪いのなら甘んじて受けますが、大概そういうのに限ってすぐクラス落ちしちゃうんです。私も意地が悪くて「親にそんなこと言わせるヤツは真っ先にクラス落ちるからな。」と笑いながら言ってやるんです。何とも大人げないことで、ちょっとは反省しています。(ちょっとだけか~い!)

 

だからと言って、子どもたちが何の努力もせずに授業を聞くだけで楽々と成績が上がるなんてあり得ません。少なくとも中学受験の世界では。人生経験が少ないとはいえゼロではないでしょう。まず授業で講師の話をしっかり聞き、理解しようとする姿勢くらいは前提として要求します。特に上位校を受験したいと言うならなおさら。「子どもが楽しくなるような授業をすれば聞くでしょう」なんて言うのは中学受験の保護者としては下流。下流の子どもほど「くだらん話」が大好き。「子どもが楽しくなる授業」とは「くだらん話」で笑ってばかりいる授業いやお笑いライブ?のこと。ただでさえ少ない授業時間なのに、結局最後は「テキスト読んで覚えといてね」です。子どもの姿勢が少しでもできていれば「本題」に割ける時間をより増やせるのに…

 

学習とは、経験が乏しい者が言語を使って考えを巡らせることで抽象的・論理的思考能力を向上させること。また、その学習自体が経験値を上げていくので、次はもう一段上のことができるようになっていくのです。今の子どもと親御を見るとその視点がすっぽり抜け落ちているような気がしてなりません。続きは次回に。では、また。

 

 

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