残念な人の「低学年からの受験準備」⑥（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #残念な人 #低学年 #受験準備

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「算数の天才君」国語の様子をお迎えに来られた母親にお伝えしました。さて、どうなったでしょうか？

学習中の教材を見せながら「もう少し丁寧に学習を進めていただきませんか。お家で辞書を引く習慣を身に着けさせてください。宿題で空欄があった時はお口添えをお願いしたいのですが。このままでは直しで授業が終わってしまいます。もう少し授業で先に進めたいのですが。」すると、お母さんからの第一声が「学校の宿題が大変で…」よくできるお子さんなのに？そして、次に出てきた言葉はさらに信じがたい、耳を疑うような内容でした。

「国語の宿題の辞書引きに時間を取られると、『妖○○○ッ○』のゲームをする時間が無くなるんです。あの子はこのゲームが大好きなんです。『もう、やめたら？』と言うのですが言うことを聞きません。ゲーム機を取り上げると大声で泣き出すんです。さすがにそれは可哀想で。もう少しパッとできるような教材はありませんか？」はあ？確かにこのお子さんのバッグには、そのゲームのキャラクターのバッジやらマスコットやらがよく着いていました。時には、私達には意味不明のカードの類も見せてくれました。喜々として。子どもにありがちなことですが、今からそんなにゲーム漬けでどうしましょう？ゲームで得られた「脳の快楽」は一生続きます。大人になってからは「個人の責任」だとしても。まあ、それはそれでご家庭の責任でしょうからお節介というものでしょう。

さらにこのお母さん「灘中によく出る言葉パズルのような教材はありませんか。楽しくできそうだし対策にもなるでしょう。」はあ？それも「語彙」を増やしてからでしょうが。このお子さんに決定的に欠けているのは、自分の力でじっくり考えること。鉛筆が止まってしまう様子は「目の前にある面倒くさいことから逃げたい」という思考からきています。なるほど、こんな調子でたくさんの教材を「ちょい解き」しては、すぐに面倒くさくなってポイポイ捨てていたのですね。

こんな様子で大手塾に通った結果「宿題が追いつかなくて」「遊びたくて」「面倒くさくて」「ゲームをしたくて」「だんだん難しくなってわからなくなってきたから」「先生はどうせ見ないし」と様々な理由で、宿題の解答をただ写すだけという「勉強」（当のオコチャマ本人はこれで「勉強」したと堂々と言い張るのです。）をし続ける子がどんなに多いことか。それでも、大手塾は「解答」を平気で渡します。なぜ？よく言う常套句が「解らなかったら解答を見て、解答の解き方を暗記しなさい。」つまりほったらかし。そして入試結果は第一志望不合格。さもありなん。親御さん、お子さんはしたたかですよ。で、大手塾はさらにその上を行きます。よく知っておいてください。

「算数の天才君」のご家庭は「ジュニア算数オリンピックにも参加した私の子はこんなに優秀なんだから、すいすいと教材も解けるはず。灘中だってちょっと受験勉強すれば楽々受かるわよね。」このようにお考えだったようです。論理的思考力というのは、「真っ当なコミュニケーション」を通して徐々に育まれます。ところが、「算数の天才君」はお家の中でダダをこねればすべて言うことを聞いてもらえた＝論理的思考力要らずで自分の思いを遂げられたのですから、論理的思考力を育む土台そのものがご家庭になかったということになります。

低学年からの受験準備で習得すべきなのは、この論理的思考の基礎、つまり「あることについてあなたが考えたことを、他人に正確に伝えるにはどうしたらいいのか。」を学ぶこと。この親御さん「我が子が灘中に合格するのは当然。最小限の学習で楽々受かってもらいたい。」だったようです。確かに親御がそう考えたことを、私達に伝えていただいたのですが、その考え自体が既に論理的ではなかったのです。すいませんが、どこぞの大手塾ではないので当塾では「リップサービス」は一切致しません。灘中合格なんて誰が保証したの？親バカは結構ですが、その前に親御さんとして「毅然たる」態度をもう少しお願いしたかったところです。が、間もなくこのお子さんは当塾を去っていきました。

♫私、算数が天才の子の母親です。将来は算数オリンピックでメダルを取って灘中にも楽々入るって言うじゃな～い。でも、甘やかし過ぎて全然論理的思考力育ってませんからー！残念！古いネタでごめんなさい…斬りッ！

では、また。