残念な人の「低学年からの受験準備」⑤(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #残念な人 #低学年 #受験準備

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2019/03/08 残念な人の「低学年からの受験準備」⑤(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #残念な人 #低学年 #受験準備

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「算数の天才君」の国語指導についての話を続けたいと思います。

 

私(当塾教室長、国語担当)の30年余りの塾講師の経験から言うと、辞書を引くことを嫌がるお子さんはまず国語の力は伸びません。語彙力・読解力が足りないので他科目にも影響があり、高い精神年齢が求められる中学受験にも向かないということになります。まだ低学年でそこまで言うのは早いのでは?という声も聞かれます。いえいえ低学年だからこそ始めよう、なんです。辞書すら引く気がないというのは、自分から調べよう、自分で探そう、という気持ちがないことの現れ。辞書を引くことすら面倒くさがることは、全教科で何をするのも面倒くさいということに繋がっていくからです。そういう意味もあって、低学年から自分の辞書を持ってこさせて、「辞書に付箋」という指導を当塾ではずっと続けています。

 

「算数の天才君」電子辞書等を使って漢字の学習をやったのはいいのですが、どうやら電子辞書の「一番最初に出てきた漢字」だけを見て、その意味も考えずに書き写してきたようなのです。紙の辞書を使って、文に使われている意味に当てはまるのはどの漢字かを考えさせ、直させていきました。この直しに結構時間がかかりました。直しとなると「だって、電子辞書にあったんだモン。こんなに間違えているはずがない!」と言わんばかりの表情。直しが面倒くさいもんだから、ついついそんなネガティブな気持ちになってしまう分、余計に時間がかかってしまうのです。モッタイナイ!

 

思考力教材の方ですが、こちらも「ボクの答が間違っているはずがない」という姿勢が見られました。やがて、教材の難度が上がるにつれて「空欄」が目立ち始めます。そのほとんどが記述や自分で説明する類の問題です。「比較的易しい文章では」という条件付きですが、「問題文の中に答えがあるよ」と声をかけてヒントも挙げていくことが多いのです。でも、「算数の天災君」ほとんど鉛筆が動きません。記述問題ではとにかくまず「書く」ことなんです。最初は間違えても構わない。読み直して、考え直して、しっかり間違いの軌道修正をしてほしい。ところが、最初に書いた自分の答で「言葉の順番」をただ入れ替えてきただけで「直したよ」とドヤ顔。「これじゃ、×にした最初の答となんにも変わってないじゃないの!」私の前ではそんなの通用しませんよ。残念でした、また来てね。

 

国語は「論理的であること」を学ぶ科目です。他人の書いた文章を読んで、筆者・作者の言わんとしていることを正しく理解しているか。それを「問題」に答える形で表現するのです。自分の独りよがりの考え方が「論理的に間違い」であることを理解し、それを「論理的に正しく」直せなければなりません。。ですから、国語にもちゃんと「解き方の公式」があります。なんとなく問題文を読んで、なんとなく「こうだろう」ではダメ。ただの読書なら、筆者・作者とは異なる考えでも、感情論でも、はたまた妄想でも、自分の世界の中だけで完結する分には文句を言われる筋はありません。しかし、国語という教科でそんなやり方ではいずれ行き詰まるだけ。「算数の天才君」が鉛筆を止めるということは、その公式を身に着けることを自ら放棄したことに他ならないのです。

 

国語を指導しての結論。論理の塊である国語がこんなにできないのに、同じく論理力が必要な算数が天才的にできるはずなんてないじゃないの。意を決して、そのことを包み隠さず母親に伝えることにしました。その「証拠」を、目の前に山のように積み上げて。その話は次回に。では、また。

 

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