「面倒見が良い」学校に行った子の末路①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #中高一貫校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回のブログの最後で、「面倒見が良い」学校を選ぶ親御について、その裏にある考え方に対して批判的な意見を述べました。今回はその辺の話を進めていきたいと思います。

ある中高一貫の私立校の先生とお話をする機会がありました。その学校は偏差値表の高い位置にあるわけではないものの、長い伝統としっかりした校風を持ち、入学時の学力が少々低くても、キャリア教育をしっかり施して、各生徒の希望進路に見合う大学に現役合格させることに地道に取り組んでいる「真面目な良い」学校です。ただ、先生曰く「ウチに入学してくる子のレベルは決して高くはありません。正直『医学部』とか『関関同立』とか言われてもムリがある。ところが、親御は平気でそれを要求してくるし、正直にそれは厳しいことを伝えると『アンタんとこの学校はそんな力もないのか。だったら入学しないわ。そんなんじゃ高い学費を払う価値もないじゃないの。』と捨て台詞を残して席を蹴飛ばすんです。ウチの入試成績でもいたって「普通」の子なのに、どうしてそこまで上からモノが言えるのかと。そこまで望むのなら、もっときちんと勉強して『偏差値の高い学校』に合格できるレベルになってから言いなよ、と思うことも少なくないのです。」

他の似た学校の先生もこう仰っていました。「他の志望校を全落ちして、ウチの最終入試でようやく合格した生徒がいたのです。まあ、他は落ちるだろうなぁというくらいの成績でしたね。それでもウチに縁があったわけなので一緒に頑張っていこうと思っていたのですが、だんだん言うことを聞かなくなってきたのです。やがて親御さんが『学校の言うことをいちいち聞くつもりはありません。別にここに来たくて来た訳ではありませんので。』と仰るようになって、高校の途中でやめてしまいました。風の噂で聞いたところ、生徒が○○ギャルの話を持ち出して『自分もこのトップ私大に行きたい』と言い出したそうで、それならあの学校ではムリとなって自分で勉強することにしたそうです。だけど、高校になってからは学校の授業にもついていくのがやっとだったんですよ。いくらウチの学校がそのレベルでないとしても、子どもの学力を考えたらハッキリ言って無謀ですよ。」

どちらのお子さんも、結局希望の大学には遠く及ばなかったそうです。正直、一体何がしたかったのでしょうか？その辺りを次回考えていきましょう。では、また。