大学入試改革の裏に隠された真意とは(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験ブログ #新学習指導要領 #大学入試改革

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2018/08/17 大学入試改革の裏に隠された真意とは(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験ブログ #新学習指導要領 #大学入試改革

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。大学入試改革、いわゆる2020年からの変更について前回は「テストの型」についてお話しました。それにつながる形で実施されるのが「新学習指導要領」です。この「学習指導要領」とは、教師にとっては「神」にも等しい存在。決められたカリキュラムを、いつこなしていくか決められています。今回は少しだけ、この「新学習指導要領」について触れたいと思います。

 

小学校での英語必修化、そして中学でのプログラミング学習。新しいことがどんどん追加されています。特に「プログラミング教育」なんて必要なのかしら、理系の人が学べばいいんじゃない、とお考えの小学生の親御さん、少しご説明をしましょう。プログラミングとは何かと言いますと「コンピューターやロボットにさせたいことをコンピューターがわかる言語で書くこと」です。このプログラミングを基礎として、フェイスブックやグーグルなどの会社は、モノやサービスを一新しました。

 

日本は、このプログラミング教育が遅れていると言われてきました。例えばイギリスでは、5歳から16歳までの児童と生徒にプログラミング学習が義務化されています。現代は経営でも、市場分析でも、コンピューターの力を借りています。プログラミングを知らない、ということは、ある意味「サービス」を産み出す能力がないことをも意味します。英語という語学とプログラミングという「語」学。この二つの力が、これからの21世紀社会には不可欠というわけです。

 

大学入試制度改革の裏には産業界、経済界からのこうした声が大きく反映されています。「ゆとり教育」である意味「ゆるい子」を作ったツケが、2020年のこの改革となったともいえます。この「ゆとり教育」は「勉強させすぎ」との批判もあって行われたのですが、この「ゆとり」の間に世界は大きく変化をしてしまいました。でも「人材」(あくまでも「企業」で役立つという意味で)を育てるのは「企業」そのものではないでしょうか、まあ、いわゆる「使える人材を即戦力でよこせ。そのために大学があるのだろう。」ということでしょう。確かに、ほとんどの大学卒業生にとって「企業」が次の目的地なのでしょうが、だからといって「教育」が「企業」のためのものと言い切るのは、いささか傲慢の度が過ぎているとは思いますが。

 

大学入試制度を変えるにはこの「新学習指導要領」が必要。産業界も経済界も必死なのでしょう。でも、果たして間に合うのでしょうか。ちなみに高校では、文系も学ぶ数学内容に「統計」が多く含まれます。「企業」にとって必要なスキルだということのようです。文系だから入試で数学をやらない、だから数学は出来なくても構わないとばかりにうつつを抜かす場合ではなくなりますね。あと理系向けに「数C」が復活するそうで、「ベクトル」はここに移されます。要は、「ベクトル」より「統計」の方が優先だというわけです。これには数学の専門家から異論が噴出しているようですが、「神」である学習指導要領が言うのなら従わざるを得ません。はてさてどうなることやら。では、また。

 

 

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