関西学院中学部2020年度入試変更（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #関西学院

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。お盆休みの期間中ですが、関西学院中学部の入試が2020年度から変更されるというニュースが入りました。

【変更内容】2020年度入試（現小学５年生が受験）より

［日程］（現行）１回（２日間）入試　→（変更後）Ａ日程（１日）入試、Ｂ日程（１日）入試

［募集］（現行）男子約95名、女子約45名

→（変更後）Ａ日程男女100名程度、Ｂ日程男女40名程度　男女比率は概ね５：３とする

［教科・時間・配点］

（現行）１日目　午前３教科筆記試験＋午後面接　国45分100点、算50分100点、理45分100点

２日目　午前２教科筆記試験のみ　国45分100点、算50分100点

→（変更後）Ａ日程　午前３教科筆記試験＋午後面接　国60分200点、算60分200点、理45分100点

Ｂ日程　午前２教科筆記試験のみ　国60分200点、算60分200点

Ａ日程・Ｂ日程両方受験者には、Ｂ日程で10点の加算をする。

2012年度入試で男女共学化した際にＢ日程入試を廃止して以来の、２回入試の復活ということになります。（来春2019年度は現行のままですのでお間違いなきよう）人気校のことですので、日程により併願パターンの変化（女子では神戸女学院との併願の可能性も）が予想され、少なくとも易化するとは考えにくいです。これまでだとボーダーぎりぎりだったはずの受験生はＡ日程では受からず、Ｂ日程で他校併願生ともう一戦交えないといけないことになります。また、男女比率が女子増になっていることから、男子受験生のボーダーがやや上昇するものと思われます。今春2018年度入試では、女子合格者が77名と例年より20名近く多かったにもかかわらず、合格最低点が男子より11点、平均点では男子より25点も上回っていました。定員の都合上、男子最下位層より優秀な女子を泣く泣く落とさざるを得なかったものと推測されます。

最近話題のどこかの医大とは事情が異なります。本当は男女関わらず上位から合格ラインを引きたいところなのですが、私立中学は定員に「縛り」がかけられるのです。特に兵庫県の教育界は「神戸」のハイカライメージとは大きくかけ離れたガチガチの「保守」体質で知られています。公立中学生に最後まで丸刈りを強要していました（今なら「人権侵害」で炎上間違いなし）し、私立中でもそれに倣って丸刈りの学校があったぐらいです。定員に関しても「人気が出て倍率が大きくなったので定員を増やしたい」という学校に対し、定員割れを起こして危機感を持っている学校が強く反対して「廃案」にしたり、認可まで５年、10年とかけたりしたと聞き及んでいます。そうこうしているうちに、大阪などの改革的な私立校に生徒を奪われる形になったのです。

ところが、最近この流れにようやく変化が出てきました。神大附属です。ここは国立校なので「私学」連合会の「縛り」とは無関係。入試（検査）日も募集も自由。有名私立と併願して、神大附属に受かったら私立は蹴る受験生も少なくありません。前にも触れましたが「神大附属だけ受ける。他の私立は受けない。神大附属落ちたら公立でいい。」という層まで出てくる始末。私立は内心穏やかではないでしょう。「リベラル」派が台頭してきたという噂も耳にします。兵庫県の上位私立中の入試にはまだまだ変化が起こるかもしれません。注目したいと思います。では、また。