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お家で育てる国語力~本が読めるお子さんにするには~⑨(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #国語力 #読解力
神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。お家で育てる国語力⑥での問3、いよいよラストの問題です。
問3「A君の合格を聞いてA君の母親やスター講師は何と言ったと思いますか。」
このことは、文中には書かれていないので「想像力」でまとめる問題です。でも「自分勝手な想像」ではもちろんダメですよ。これまでの母親やスター講師の言動から「推察」していきます。ところが、子供たちときたら「自分勝手な想像」を平気で書きます。どれだけ「自分勝手はダメだよ」と指導しても、実際の問題を解く際には「自己流」にもどってしまうのです。これがホントの「二刀流」?(シャレにもならん)
移転前の塾で私(当塾教室長)にこんな質問をした子がいました。大阪のある男子中学の過去問をやっていた時のことです。それは物語文で「僕は、何を自分に言い聞かせたのか」を答える問題でした。私は何回もダメ出しをして直させるのですが、その子は記述問題になると、最初に書いた自分の答えを「こねくり回して」くるのです。一つの思考から抜け出せないものだから、ただ言葉の順番を入れ替えたり、文末をちょっと言い換えたり…ダメ出しを54回(!)出してもまだ懲りずに同じことを繰り返す始末。
私もただ「直しなさい」と言うだけではなく、正しく考え直すためのヒントは段階的に与えているのです。でも面倒なもんだから、こちらがしびれを切らして正解を教えてくれるのを待っているんです。甘い!ウチでは、こういう態度を変えない限り「延長戦」を厭いません。オッ○○テレビじゃありませんが、「試合終了まで放送…いや、指導を続けます」となります。
でも、とても多いですよ、こういった傾向を持つ子供たち。またこれについては、別の機会に話題にしましょう。さてその「直し大好き」君、「先生、だって僕なら絶対にこう考えるよ。こいつの考えがおかしいんだよ。」おわかりですか。「自分が主人公になって」問題文を読んでいたわけです。「主人公になりきって読め」というのを誤解して、「自分がこの主人公だったらこう思う」という読み方になっていたのです。読書ならこれでもいいですけど、こと読解問題を解くときには最もやってはいけないことです。
さて、問3の明らかな×としては、
①お母さんは「私」に謝って、スター講師はスゴイね、と「私」に言った。めでたしめでたし。
そんな訳ないでしょ。テレビドラマじゃあるまいし。
②お母さんは私と握手をして、スター講師は「私」を自分のクラスの担当に入れた。
なんかどこかの医療系のドラマですか?この答えでは「私とA君」vs「お母さんとスター講師」という「対立」の図式を見逃しています。この「対立しているもの」が和解をする時もあります。「少年の成長」が主題で登場人物が子供の場合など。でも、この文中ではA君が「胸を張って」います。思いっきり「プラス」です。それに対して受験前まで、受験をぶち壊すような言動をしていたお母さんとスター講師は思いっきり「マイナス」。文中ではその「対立」の仲直りの要素がちっともありません。そのことから「お母さんとスター講師のその後」を考えていきましょう。では「解答」です。A君のお母さんは合格したにもかかわらず、塾にも「私」にもスター講師にも何も言わなかった。スター講師はA君の合格を知っても「違うクラスの子だから」知らんぷりをした。これは言っておきますけれど、「○○中特訓」クラスに在籍していても「合格が保証」されたわけではありません。
これが国語の読解というものです。要は言語を介した論理的思考力なのです。よく「国語は教えようがない」「感覚で読めればいい」などと耳にしますが、それは国語ができない、やり方を知らないが故の戯言に過ぎません。国語は論理的思考の土台です。その国語に勉強方法がない訳がない。次回はその辺りのお話をしたいと思います。では、また。
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問3「A君の合格を聞いてA君の母親やスター講師は何と言ったと思いますか。」
このことは、文中には書かれていないので「想像力」でまとめる問題です。でも「自分勝手な想像」ではもちろんダメですよ。これまでの母親やスター講師の言動から「推察」していきます。ところが、子供たちときたら「自分勝手な想像」を平気で書きます。どれだけ「自分勝手はダメだよ」と指導しても、実際の問題を解く際には「自己流」にもどってしまうのです。これがホントの「二刀流」?(シャレにもならん)
移転前の塾で私(当塾教室長)にこんな質問をした子がいました。大阪のある男子中学の過去問をやっていた時のことです。それは物語文で「僕は、何を自分に言い聞かせたのか」を答える問題でした。私は何回もダメ出しをして直させるのですが、その子は記述問題になると、最初に書いた自分の答えを「こねくり回して」くるのです。一つの思考から抜け出せないものだから、ただ言葉の順番を入れ替えたり、文末をちょっと言い換えたり…ダメ出しを54回(!)出してもまだ懲りずに同じことを繰り返す始末。
私もただ「直しなさい」と言うだけではなく、正しく考え直すためのヒントは段階的に与えているのです。でも面倒なもんだから、こちらがしびれを切らして正解を教えてくれるのを待っているんです。甘い!ウチでは、こういう態度を変えない限り「延長戦」を厭いません。オッ○○テレビじゃありませんが、「試合終了まで放送…いや、指導を続けます」となります。
でも、とても多いですよ、こういった傾向を持つ子供たち。またこれについては、別の機会に話題にしましょう。さてその「直し大好き」君、「先生、だって僕なら絶対にこう考えるよ。こいつの考えがおかしいんだよ。」おわかりですか。「自分が主人公になって」問題文を読んでいたわけです。「主人公になりきって読め」というのを誤解して、「自分がこの主人公だったらこう思う」という読み方になっていたのです。読書ならこれでもいいですけど、こと読解問題を解くときには最もやってはいけないことです。
さて、問3の明らかな×としては、
①お母さんは「私」に謝って、スター講師はスゴイね、と「私」に言った。めでたしめでたし。
そんな訳ないでしょ。テレビドラマじゃあるまいし。
②お母さんは私と握手をして、スター講師は「私」を自分のクラスの担当に入れた。
なんかどこかの医療系のドラマですか?この答えでは「私とA君」vs「お母さんとスター講師」という「対立」の図式を見逃しています。この「対立しているもの」が和解をする時もあります。「少年の成長」が主題で登場人物が子供の場合など。でも、この文中ではA君が「胸を張って」います。思いっきり「プラス」です。それに対して受験前まで、受験をぶち壊すような言動をしていたお母さんとスター講師は思いっきり「マイナス」。文中ではその「対立」の仲直りの要素がちっともありません。そのことから「お母さんとスター講師のその後」を考えていきましょう。では「解答」です。A君のお母さんは合格したにもかかわらず、塾にも「私」にもスター講師にも何も言わなかった。スター講師はA君の合格を知っても「違うクラスの子だから」知らんぷりをした。これは言っておきますけれど、「○○中特訓」クラスに在籍していても「合格が保証」されたわけではありません。
これが国語の読解というものです。要は言語を介した論理的思考力なのです。よく「国語は教えようがない」「感覚で読めればいい」などと耳にしますが、それは国語ができない、やり方を知らないが故の戯言に過ぎません。国語は論理的思考の土台です。その国語に勉強方法がない訳がない。次回はその辺りのお話をしたいと思います。では、また。
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