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お家で育てる国語力~本が読めるお子さんにするには~⑤ #国語力 #読解力
神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回の続きです。
受験前に最悪の状態になる子がいるのかって?います、います。私たちが受験までその子のことをベストに持っていこう、いい具合に仕上げようと、どんなに個々に気を配っても、結構「お家」でぶち壊してくれちゃうことあります。「この時期になって小テストの点が下がっている。どういうことですか!」下がってるものは下がってるんだから仕方がないでしょう。内閣支持率じゃないんだから。テストの点だっていつまでも上がり続けるわけがないし。でも、わかっていても現実に点数を見せられると「いつもトップでいて欲しい」「いつも100点であってほしい」てな親の欲が顔を出してくるのです。悪いことではないし、気持ちも理解できないでもありません。
でも、そんな時に「国語力」がお家に備わっていれば、少しはお家の方の癒しにもなると思います。「アニマシオン」の話はお子さんのためだけではありません。「物語」を失くしてしまった、世の中という「戦場」に出ているお父さん・お母さんたちへもう一回「物語」を思い出してほしい。そして自分だけの「ヒーロー」や「ヒロイン」をよみがえらせてほしい。そんな思いで書かせてもらっています。
A君の話を続けます。そのころの私(当塾教室長)の国語の授業は「バカ笑い」をする塾生が多かったので、インテリ気取りのスター講師たちからは白眼視されていました。なぜ「バカ笑い」するかといったら、例えば物語文の講義で「主人公の気持ちを説明しなさい。」とあったら、私は時々「これを言ったら、そりゃあ、嫌われるよね~」「こんなこと考えるか、フツー」そして男の子の塾生たちには「わかった?女の子は何考えてるかわからないな、と思ったらアンタは、もうその子に恋をしてるってことだよ」などと、文章中の主人公たちに「ツッコミ」を入れながらの解説だったからです。もちろん入試問題でもおかまいなし。
A君が私のクラスに来たときのこと。「あれ、なんでA君がここにいるの?教室違うぜ。」みんな一斉に好奇の目をむけます。一人の子がボソッと「お前、クラス落ちたな。」A君は素知らぬ顔。私の授業が始まります。A君はじっと聞いてくれていました。でも親御さんは「受験前にクラスを落とされた!」しかも私の授業を受けているなんて、てな気持ちで猛抗議だったようです。
何回かの授業のあとで、私はある違和感から「ノートをちょっと見せて。」とA君に声を掛けました。やっぱり。何も書いてないんです。ノートは白紙。授業は聞いてくれています。今のA君を責めるわけにはいきません。「はい。」と黙ってノートをA君に返しました。「怒らないの?」なんて目を向けてきました。「へー、しっかりノートも取ってるじゃん。」というと「え?」その調子でこれからもいこう、というとほっとしたような、戸惑ったような顔をしました。ちょうどそのころ、A君、授業中にみんなと同じように笑い出したんです。大声で。みんなびっくり。「バカ笑い」の輪の中に入ってきたわけです。
受験の2週間くらい前になってから「元のクラスに戻るよ、先生。うるさいから。お母さんが。」「時々はこの「バカ笑い」のクラスものぞいてね、みんな待ってるよ。」と声をかけておきました。しかし…「元のクラスにいまさら戻すわけにはいかない。何考えてるんだ君は。最後まで面倒見ろよ。」などどのたまうスター講師陣が立ちはだかるのです。そうなると困ったことが…
またまた長くなってしましました。続きは次回。では、また。
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受験前に最悪の状態になる子がいるのかって?います、います。私たちが受験までその子のことをベストに持っていこう、いい具合に仕上げようと、どんなに個々に気を配っても、結構「お家」でぶち壊してくれちゃうことあります。「この時期になって小テストの点が下がっている。どういうことですか!」下がってるものは下がってるんだから仕方がないでしょう。内閣支持率じゃないんだから。テストの点だっていつまでも上がり続けるわけがないし。でも、わかっていても現実に点数を見せられると「いつもトップでいて欲しい」「いつも100点であってほしい」てな親の欲が顔を出してくるのです。悪いことではないし、気持ちも理解できないでもありません。
でも、そんな時に「国語力」がお家に備わっていれば、少しはお家の方の癒しにもなると思います。「アニマシオン」の話はお子さんのためだけではありません。「物語」を失くしてしまった、世の中という「戦場」に出ているお父さん・お母さんたちへもう一回「物語」を思い出してほしい。そして自分だけの「ヒーロー」や「ヒロイン」をよみがえらせてほしい。そんな思いで書かせてもらっています。
A君の話を続けます。そのころの私(当塾教室長)の国語の授業は「バカ笑い」をする塾生が多かったので、インテリ気取りのスター講師たちからは白眼視されていました。なぜ「バカ笑い」するかといったら、例えば物語文の講義で「主人公の気持ちを説明しなさい。」とあったら、私は時々「これを言ったら、そりゃあ、嫌われるよね~」「こんなこと考えるか、フツー」そして男の子の塾生たちには「わかった?女の子は何考えてるかわからないな、と思ったらアンタは、もうその子に恋をしてるってことだよ」などと、文章中の主人公たちに「ツッコミ」を入れながらの解説だったからです。もちろん入試問題でもおかまいなし。
A君が私のクラスに来たときのこと。「あれ、なんでA君がここにいるの?教室違うぜ。」みんな一斉に好奇の目をむけます。一人の子がボソッと「お前、クラス落ちたな。」A君は素知らぬ顔。私の授業が始まります。A君はじっと聞いてくれていました。でも親御さんは「受験前にクラスを落とされた!」しかも私の授業を受けているなんて、てな気持ちで猛抗議だったようです。
何回かの授業のあとで、私はある違和感から「ノートをちょっと見せて。」とA君に声を掛けました。やっぱり。何も書いてないんです。ノートは白紙。授業は聞いてくれています。今のA君を責めるわけにはいきません。「はい。」と黙ってノートをA君に返しました。「怒らないの?」なんて目を向けてきました。「へー、しっかりノートも取ってるじゃん。」というと「え?」その調子でこれからもいこう、というとほっとしたような、戸惑ったような顔をしました。ちょうどそのころ、A君、授業中にみんなと同じように笑い出したんです。大声で。みんなびっくり。「バカ笑い」の輪の中に入ってきたわけです。
受験の2週間くらい前になってから「元のクラスに戻るよ、先生。うるさいから。お母さんが。」「時々はこの「バカ笑い」のクラスものぞいてね、みんな待ってるよ。」と声をかけておきました。しかし…「元のクラスにいまさら戻すわけにはいかない。何考えてるんだ君は。最後まで面倒見ろよ。」などどのたまうスター講師陣が立ちはだかるのです。そうなると困ったことが…
またまた長くなってしましました。続きは次回。では、また。
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