全国統一小学生テスト・正しい成績表の見方②（神戸市北区・西鈴蘭台の塾　灘中学受験Academia） # 全国統一小学生テスト

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾　灘中学受験Academiaです。前回に引き続き「全国統一小学生テスト」の話と成績表の見方の話題を続けます。学年別に分けてお話ししましょう。（詳しいテストの講評は「結果資料集」にまとめられていますので、そちらをご覧ください。）

まず、一年生から。小学校に入学したての「ピカピカ」さんたちが取り組んでくれたテスト。お子さんが一年生でこのテストを受けられた親御さん、どんな感想をお持ちになられたでしょうか。まず、時間。十五分？えーーーー。それは受験されたお子様たちも同じでしょう。

テスト前の対策授業では、専用教材を時間を区切って演習し弱点をあぶりだす、というやり方をしています。移転前の教室で、意気揚々とこの対策授業にやってきた一年生がいました。「〇文式に３歳から通ってますの。」お母様の鼻息もアライ。ご自慢のお子様のようでした。その子も「満点取ってやるぜ」「どうせ簡単だろう」という根拠のない自信がある様子。しかし、教材を見たその子の表情がみるみる…しかも十五分！

問題文をしっかりと、しかも時間内に読まなければいけない力が算数にも国語にも求められるのがこのテスト。「計算は？計算がたくさん出るんじゃないの？」いえいえ。ごめんなさいね。答案返却の時、憮然とした表情でだまってお帰りになられたお母様。もったいない！テストとは「できた」「できなかった」だけではないのです。私（当塾教室長・文系担当）の「解説」もお聞きくだされば…

例えば今回の国語。意外と「言葉の問題」の正解率が低かったようです。ただ、「言葉を知らない」というより「何を問われているか」に気を取られて「読む」のに手間取ってしまったかもしれません。最後の文章を読み解く問題を「先に」やっつけた子もいるのではないでしょうか。「全体を把握」する力を一年生のこの時期から意識されるとよいでしょう。

文章は一つの「建築物」だ、と私は考えています。全体をまず見て、それから構造を分析し、パーツを冷静にとらえて解答する。そう、医術にも似ているかもしれません。私は塾生に「問題文を音読」させていました。一年生？いえ国語がちょっと…なら五年生だろうと六年生だろうと関係ありません。読めないんです！音読がヘタ、ということはしっかり文そのものが読めていない、いや、字そのものを理解していない、ということに繋がります。「きみ、何答えてるの？何聞かれてるかわかってる？」ってことありますよね。そんな子、でもとっても多いんです。日本語通じてんの？状態です。困ったものですよね。「音読」ぜひご家庭でも。

今週は「全国統一小学生テスト」関連の話を続ける予定です。では、また。