全国統一小学生テスト・正しい成績表の見方①（神戸市北区の進学塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾　灘中学受験Academiaです。今朝の地震には驚きました。阪神大震災で灘校の体育館が避難所兼安置所になっていたのを思い出しました。被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

全国統一小学生テストの成績表の返却が始まりました。今回は「効果的な成績表の見方」について、ご説明を差し上げたいと思います。結果のみに一喜一憂するのではない、点数のみにこだわるのでもない、どうしたら成績を上げることができるのか。「どうしてこんな問題を間違えたの！」〇学園などの「組分けテスト」などと同じ見方を私どもはさせません。では、何を見ればいいのでしょうか？注目すべきは各小問ごとの「正答率」です。

「正答率」50％以上の問題を間違えてませんか。「ポカミスだから。」本当にそうですか？「ウチの子、おっちょこちょいだから多いのよねぇ。」言い訳をしてどうしますか。ポカミスは、実は危険信号点滅のきざしですよ。なぜなら、盤石な基本が身に着いていないかもしれないからです。

「学年が上がれば、難しい問題だってできるようになるわよ。」ちょっと待ってください。「ポカミス」は「学習上の穴」であって、お子さんの性格とか精神年齢とかの問題ではないのです。今回のこの「全国統一小学生テスト」で例えれば、大問1の正答率の高い問題を間違えている時は要注意です。特に小学五年生・六年生の場合は、いままでそこを見逃してきたことを親御さんが冷静に受け止めることが大切です。その問題の「どこで」ミスをしたのか。加減乗除の順序があやふやのままだった、割合の考え方が全然わかっていなかった、図形の基本性質がまったく使えていなかった…基礎も固まっていないのに、やたら難問ばかりに取り組んでいたせいではないか、と思うことが非常に多く見受けられるのです。

私どもは、問題を見て「自分には何ができて、何ができていないのか」を自分で意識する、意識を研ぎ澄ませて冷静に入試に取り組む姿勢を作っていくように指導をしています。入試は受験生みんなが「初見」でその入試問題に当たるのです。よく「入試で合格するにはこれだけやればいい」ということを耳にしますが、出そうな問題に山を張るのではなくて、応用の利くような基礎の思考回路を増やす学習をしていかないと合格をみすみす逃しかねません。「基礎基本」と「明確な思考の道筋」これらをしっかりと「武器」にしましょう。そんな気持ちで冷静にテスト結果をご覧になって、「そのテストは、ぼくの中の何かを変えた。」としてください。

次回も、もう少し「このテストの見方」を続けていきましょう。では、また。